『-one-』

SWEETNESS P34


 攻められっぱなしの陸は射精を耐えるだけで精一杯だ。

 けれどいつも見られない麻衣を見るのも楽しいからこのままでも悪くないかなぁとも思った。

(でも…やっぱりさ…)

 攻められっぱなしは性に合わないと奮起した。

 陸は麻衣の腰を抱えたままそのまま寝転がって騎乗位にした。

 突然のことに麻衣は陸の体の上に倒れこんだ。

「もーぅ!」

 麻衣は陸の胸をポカポカ叩いた。

 酔いと快感で生みだされる甘い声に体の芯が疼く。

「どうしたの?」

「急に倒れちゃうんだもん」

「気持ちいいの邪魔されたから拗ねてるの?」

「ちがッ…あぁっん!」

 陸は膝を立てて足を踏ん張ると激しく麻衣を突き上げた。

 不意打ちを受けた麻衣は甲高い声を上げて陸にしがみつく。

「ふ、ふっ…気持ちいい?」

「あっ…んっ、ん、ん…いぃ…いいよぉ」

 尻を鷲掴みにして腰を突き上げる。

 ジュボッジュボッと出入りする音と二人の喘ぎ声が徐々に早くなっていく。

「あぁ…ッ!くそっ…まだ…」

 もう持ちそうになかった。

 いつもより感じている麻衣の中は激しく蠢いて陸を締め付ける。

「陸、陸、陸!すご…っ…いよぉ」

「何が?何がすごいのっ?」

 麻衣は体を揺らしながら首を横に振った。

 陸は動きを緩やかにした。

「ちゃんと教えて?…何がすごいの?」

 腰をくねらせて奥をぐりぐり刺激する。

「陸の…」

「俺の?ほら…言わないと止めちゃうよ?」

 陸はわざと抜こうと腰を引く。


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