『-one-』

SWEETNESS P26


 麻衣が食べる度に崩れたケーキが陸の腹へと落ちる。

 二、三口食べたところで麻衣は口を離した。

「子供みたいだなぁ」

 陸はケーキを更に戻すと麻衣の口の周りに付いたクリームを舐め取った。

 今度はケーキを掴んでいた指を麻衣に見せた。

「俺のもキレイにして?」

「にゃぁ〜」

 もう二度と見られる事はない“麻衣猫”を目と耳に焼付けながら指を咥えさせた。

(うわぁ…エロ。このままあっちも…はありえないか)

 指を一本一本舌を出して舐める姿は卑猥な物を想像させた。

 すでに陸の股間は屹立している。

 無理にフェラをさせるのはあまり好きではないけれど今日ばかりは…。

「ふ…っ…」

 陸の口から喘ぎ声が漏れた。

 考え事している最中の不意打ちのような愛撫に陸は思わず手で口を覆った。

 麻衣は陸の体に落ちたケーキを食べている。

 それは舐めているのではなく本当に食べているらしく麻衣の歯が陸の脇腹を掠めていた。

 だがそれだけでは終わらなかった。

 麻衣はさっきから陸の脇腹を舐めている。

「ちょっ…麻衣ッ…くっ…うぅっ」

 くすぐったいのと気持ちいいのが入り交じる愛撫に堪えても声が出てしまう。

「にゃぅ〜ぅ」

 麻衣は舐めるのを止めると鳴きながら陸のズボンに手を掛けた。

 ズボンを下げながら麻衣は顔を上げた。

(あぁ…ほんとに?)

 トロンと濡れた瞳は妖しく陸を誘っている。

 陸はアルコールの力でいつもより積極的になった麻衣に体を委ねることにした。

(こんなチャンスめったにないし…)

 陸は腰を上げて麻衣が下ろすのを手伝った。

 下着を下げた時に引っ掛かった陸のモノがブルンと揺れて腹を打った。

「あ…」

 麻衣が小さい声を漏らした。

 足からズボンも下着も抜き取ると麻衣は陸の足の間に座って手を添えた。

「うぅっ…」

 柔らかい手の平に握られただけで陸は声を漏らしてしまった。

 急かしたい気持ちを我慢して麻衣の愛撫を待った。


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