『-one-』
僕の可愛いモンスター P9
「どうしたの?」
何も言わないでジッと見ている。
「こーこーでー何してるのー?の?の?」
しゃがんだまま首を傾げている。
陸は一瞬気が遠のいた。
「麻衣、気持ち悪くないの?」
「ぜーんぜん?」
「ハァーーッ」
陸は個室の扉を半分閉め掛けたまま壁にトンッともたれた。
(あーもーなんだよー)
ホッとした途端体から力が抜ける。
「じゃあ…戻ろうか」
麻衣の具合が悪くないならそれでいいと相変わらず麻衣だけには甘い陸は気を取り直す。
ペタッ−
何かが触れる感触に視線を下げる。
「ま、ま、麻衣ィーッ!?」
驚きすぎて声が裏返ってしまった。
麻衣が手の平を股間の上に置いている。
「まだおっきくないね?」
スリスリと手を動かしていると思ったらいきなりファスナーに手を掛ける。
「ちょ、ちょ、ちょっ…待って、待って!」
陸は慌てて片手で股間を押さえる。
だが麻衣は構うことなくファスナーを下ろしきると手を中に入れた。
「ダメだって!」
陸は麻衣の手を掴まえて止めさせる。
麻衣は面白くないとばかりに頬を膨らませて空いてる方の手で陸の手を抓った。
「ッテェ!!!」
声を上げて手を慌てて離すと抓られて赤くなっている部分に息を吹きかけながらさする。
その間に麻衣はズボンの中に入れた手を動かしてまだ恥ずかしそうに俯く陸のモノを取り出した。
「麻衣ッ!何ッ……って、うわぁっ!」
ギョッとして止めさせようと手を伸ばすと離してしまった扉が元に戻ろうとしている。
陸は慌ててバンッと扉を閉めて鍵を掛ける。
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