『-one-』

僕の可愛いモンスター P10


「りーくー?」

「なにっ!」

 麻衣の呼ぶ声に下を向く。

(ちょっ…待てぇぇ!!)

 麻衣がまだ小さい自身を持って見上げている。

「まだおっきくならないね?」

(なるわけないだろー!)

 声にならない叫びを上げる。

「んーー」

 麻衣が人差し指を口元に当てながら考えている。

(落ち着け俺。うろたえてる場合じゃないっての)

 陸は一度深呼吸して気持ちを落ち着かせる。

「麻衣ダメだろ?離し…はぅっん!」

 麻衣の手を離させようと手を伸ばすと自分の可愛いモノが麻衣の口の中に姿を消した。

 温かい口の中に放り込まれた分身は麻衣の舌の洗礼を受けた。

「…っ……はっ…」

 舌がグルグルと周りをなぞるように動き回る。

(ちょ!!待ってっ!!)

 だが体は正直でムクムクと徐々に姿を変えていく。

「ひょっひょほぉふぃー」

 麻衣が口に咥えたまま何か言っている。

(何言ってんのか分かんねぇって…)

「麻衣!マジでやめっ…」

 さすがに本気でマズイと思って怒ろうとした途端バタンッとトイレのドアが開いた。

 思わず息を殺す。

 ドキドキしながら扉の様子を窺っていると鼻歌を歌いながら用を足す音が聞こえてきた。

(バレませんように…って何で続けてんだよ!)

 麻衣は構うことなく舌を動かしている。

 声が漏れるよりも音が聞こえてしまわないか気が気じゃない。

 水を流す音の後ドアが閉まる音が聞こえると陸はホッと胸を撫で下ろした。

 だが既に半勃ちのソレを麻衣は離そうとしない。

 それどころか激しさを増す一方だった。


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