『-one-』

僕の可愛いモンスター P7


「ま、麻衣っ!?何してんのっ…」

「風邪引いちゃうからだーめなのぉー」

 麻衣はネクタイを除けながら陸のシャツのボタンを外し始めている。

 確かにシャツが肌に張り付くほど濡れているがあくまでここは店の中。

 陸は慌てて止めさせる。

「大丈夫だから。ね?後で着替えるし」

「メッ!なのー」

 麻衣の手を押さえようとするが逆に体を押されてソファの背にもてれかかる。

 止める気はまったくないらしい。

 おぼつかない指で一個ずつ外している。

(うわぁ…何で興奮してんだよ…俺)

 ここが部屋なら間違いなく押し倒してると天を仰ぐ。

(って何考えてんだ。仕事中だっつーの)

「…はぁ」

 麻衣が小さく息を吐いたのが聞こえた。

 シャツのボタンは腹筋が見える辺りまで外されてしまっている。

「麻衣?…ッ!」

 麻衣の手が出来た隙間から差し込まれた。

 胸から腹筋まで肌の上を滑らせるように手を動かしている。

「陸の肌…きれぇ…」
 
 ウットリとした表情をして麻衣はシャツの前を開いた。

 そしてゆっくりと顔を近づけてくる。

「ちょっ…麻、麻衣ッ…!」

 陸は慌てて麻衣の顔を手の平で押し返すと開いたシャツの前を片手で引き寄せる。

(あっぶねぇ…)

「ウゥッ…」

 麻衣がうめき声を上げた。

 陸に額をグッと押されて無理矢理上を向かされている麻衣が口元を押さえている。

「ご、ごめん…」

 陸は慌てて手を離した。

 すると麻衣は口元を押さえたまま俯いた。

「麻衣?どうした?」

「ぎ…もぢわ…ぃ」

 陸はギョッと目を見開いた。


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