いつもより積極的に舌を絡める麻衣を止めようと思っても抗うことが出来ない。

　陸は欲望を抑えきれず麻衣をベッドに押し倒した。

　二人は抱き合いながら口を大きく開き貪るようにお互いの舌を求め合う激しいキスを交わした。

　長い長いキスを終えてようやく顔を離す。

「麻衣…いいの？」

　妊娠していたらセックスってしていいのかな？

　高まる欲望を抑えながら遠慮がちに聞いた。

「うん」

　返事と一緒にキスを返した。

　陸は嬉しそうに笑うと麻衣の服を脱がせた。

　裸になった麻衣が寒くないようにと布団を掛けてしっかりと抱きしめる。

「今日の陸…すごく優しい」

「だって大事にしたいもん」

　壊れ物を扱うように優しく麻衣の肌に手を這わせながら胸元に何度もキスを落とす。

「なんか違う人にされてるみたい…」

　いつもとは違うソフトな愛撫に戸惑いながら感じている表情を見せる。

　今日はいつもより麻衣がキレイに見える。

　気を抜いてしまうと激しく攻めてしまいそうになる。

　陸は麻衣の体を気遣う事を忘れないようにしながら麻衣の快感を高めようと愛撫をする。

　ツンと上を向いた乳首を口に含むとゆっくりと舌で転がした。

「あっ…ん」

　喘ぎ声をあげた麻衣が胸を反らせた。

　突き出た胸を緩やかな裾野から持ち上げるように掴むと中央に寄せた。

　柔らかい谷間に舌を這わせながら両方の乳首を何度も往復するように舐めた。

「気持ちいい？」

「んっ…でも、なんか焦らされてるみたいでっ…」

　両手は胸を左右に揺らしながら唇はみぞおちから臍へと移動していた。

　臍の周りを愛撫した唇が下腹部へと移った。

「あッ…やっ、くすぐったい」

　普段はあまり触れない下腹部に何度もキスをしている。

　初めて受ける愛撫に麻衣は体を捩った。

　だが陸は愛しいものに触れるように優しく何度も何度もキスを繰り返した。