『-one-』
男の責任!? P3
「そうだ。ココアでも淹れようか?」
突然思いついたように立ち上がった麻衣が部屋の隅に置かれた給湯セットがある場所へと向う。
時計はもうすぐ15時になろうとしていた。
特に休憩の時間はないけれど今日は特に暇なので麻衣が三人に声を掛けた。
「飲む、飲むー!」
「手伝いまーす!」
一人が立ち上がって麻衣の所へ来ると麻衣が淹れたココアを運んだ。
温かいココアで四人が一斉に一息ついた。
「月一だけどほんと生理ってうっとうしいー」
女だけという事もあって平気でそんな事も口に出来る。
麻衣はチラチラと書類に目を通しながら後輩達の話に耳を傾けていた。
「生理痛がなければ平気なんですけどね…」
まだ辛そうな顔をしながら話に参加している。
「だからって来なければ来ないですっごい心配だし!」
「分かる分かるー!思わずいつエッチしたっけ!って慌てて手帳めくっちゃう」
女の子楽しそうな笑い声が起きた。
「ゴム着けてても100%大丈夫ってわけじゃないもーん」
「うちの彼氏なんてすぐに生でしたがるの!信じられないっ」
「えーうちは今日は大丈夫って言っても絶対ゴム着けてするよー?」
女の子が集まればこんな話になるのは自然の流れだ。
「麻衣先輩の彼氏はちゃんとゴム着けてくれます?」
いきなり話を振られてドキッとする。
「えっ?あ、うん…着けてるかな?」
「ですよねー!」
後輩達は納得したようにウンウンと頷いている。
本当は着けない事も多いんだよね…。
麻衣は心の中で呟いた。
絶対大丈夫って分かってる時は必ず着けないで中出しだし…。
今じゃ陸も把握してて「今日は大丈夫でしょ?」って聞いてくるくらい。
今月も今日あたり陸が言いそう。
想像した麻衣が小さくクスッと笑った。
そう言えば生理用品足りるかな?前に来た時少なくなってたから次は買わないとって思ってたんだけど…。
思い出しているとふと何かに気が付いた麻衣が慌てて手帳を取り出した。
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