『-one-』

零れた想い P73


「いやッ…ま、待って!あぁっ…んっ…だめ」

 麻衣は襲う強い快感を少しでも遠ざけようと足を閉じて陸の体を挟み込んだ。

 それでも構わず指を動かし続け花芯を吸い込んだ。

 麻衣の体が強張る。

「えッ、あぁっ…あ、あ、…だめぇッ!」

 麻衣が慌てて陸の顔を手で押し返した。

 次の瞬間、プシャッと水音がして陸の顔を濡らした。

「あぁ…ごめんなさい、ごめんなさい…」

 麻衣は両手で自分の顔を覆って何度も謝った。

 陸は優しく麻衣の手をどけると優しくキスをして微笑む。

「謝らないで、俺に感じてくれて嬉しい…俺も麻衣の中で感じたい」

 カチャカチャと音がしてベルトを外してズボンと下着と一緒に下げるとそのまま麻衣の腰を抱えた。

 もう今にも爆発しそう…。

 陸は喉を鳴らした。

「今日、大丈夫だよね…このまま入っていい?」

 もう先端からは雫が垂れていてすぐに入りたいのを堪えながら麻衣の入り口をゆるゆると擦った。

「あぁ…んぅ…」

 麻衣は甘えるような声を出した。

「麻衣入っていい?ちゃんと返事して…」

 陸は今すぐにでも入りたい気持ちを抑えつけながら麻衣の淫らな顔を覗きこんだ。

「き…来て…きて…」

 麻衣は答えながら陸の首にしがみついた。

「うっ、あ…あぁッ」

 一気に奥まで突くとすぐには動かずに息を吐いて麻衣の唇に吸い付いた。

 麻衣の熱が直に伝わってそれだけで達きそうになった。

「んっ、…んふ」

 唾液が透明な糸になって二人の唇を繋ぐ。

「麻衣、はっ…んッ、麻衣、麻衣…」

 名前を呼んでは舌を絡め巻きつけて強く吸った。

 陸が掠れた声で名前を呼ぶ度に麻衣の奥がキュゥと反応する。

 やばッ…麻衣締めすぎッ…

「ごめん、ちょっと耐えてね…」

 麻衣は返事をしようとしてももう声にならなかった。

 麻衣の足を抱えて肩の方へと倒すと膝立ちになり激しく腰を打ち付け始めた。


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