「くすぐったい…」

「それだけ？ほら俺が触れてるところに集中してみて？」

　陸の暖かい舌が麻衣の指の間を執拗に舐める。

　ピチャピチャとわざと音を立てながら指を一本ずつ丁寧に舐めている。

「やっ…なんか変っ…」

「変？気持ちいいんでしょ？」

　指から唇を離すと視線を絡ませたまま息の荒くなった麻衣の唇を掬うように重ねた。

　重ねただけのキスから徐々に舌を絡ませていく。

「んッ…ふ」

　陸は麻衣の髪に手を入れるとさらに深く舌を入れた。

　大きく口を開きお互いの舌を求めるように動くと重なった唇の間から二人の唾液が零れる。

　陸は手を背中に回してブラのホックを外して抜き取った。

　唇を離すと透明な糸が二人の間を繋いだ。

「ねぇ…気持ちいい？…もうこんなになってる」

　痛いほど固くなっている胸の先端を見られていると思うと恥ずかしさで体が震える。

「チュッ、チゥッ…」

　陸は麻衣の白い胸に何度も吸い付きながら赤い痕を夢中で残した。

　気がつけば無数の赤い花が咲いた。

「陸、もぅ…お願い」

　麻衣は陸の首に手を回すと体を反らして陸に求めた。

　一番触れて欲しいところに唇どころか指さえも触れてもらえず堪らなくなっている。

「はっ…もッ…可愛い、食べちゃいたい」

　言葉どおり口を開けて噛み付くと舌先で固くなった先端を舐め上げる。

「あぁッ！はぁ…んぅ…あぁっ」

「…こんなに固くして、こっちは指で…」

　人差し指と親指で摘まむと麻衣の口から声が漏れる。

　引っ張ったりぐりぐりと押し潰すしながら片方は唇で挟むように甘噛みして尖らせた舌先で突いた。

「んんッ…ん」

　麻衣が声を漏らしながら腰をくねらせると陸はドクンと体の奥が熱くなった。

「じゃあ…こっちも」

　スカートの中に手を入れるとストッキングを指でビッと破くと強引に手で引き裂いて大きな穴を開けた。

「あァ…すごい感じてるじゃん。もうこんなの意味ないね」

　濡れて色の変わってしまった下着を脱がせると下着から透明な蜜の糸が伸びた。