『-one-』
ホストクラブ P7
陸の髪を濡らそうと手を伸ばした麻衣に陸は違うでしょと声を掛けた。
「こっち…ここにおいで」
陸が指差したのは陸の正面だった。
「で、でも…髪洗うなら後ろからの方が…」
「だめだよ。早くおいで」
麻衣は陸の前に膝立ちになった。
「目閉じて?」
目を閉じて上を向いている陸の顔がまるでキスを待っているようで麻衣はドキッとしながら陸の髪を濡らし始めた。
シャンプーを手にとって髪に付けるとマッサージするように指を動かし始める。
陸の手が滑るように麻衣の腰に触れると抱き寄せた。
「ちょっと…」
「ちゃんと洗って」
麻衣の手が止まった事を指摘して抱き寄せた体に唇を寄せた。
ちょうど顔の前胸の間に顔を埋めるようにして唇を付けると舌を出した。
「ピチャ、ピチャ…」
体についた雫を舐め取るように動く舌が濡れた音を立てて浴室に響く。
「陸…そんな事したら洗えない…」
麻衣の指には全然力が入っておらずただ髪を触っているだけになっている。
「洗わないと許してあげないよ?」
唇を付けたまま陸が声を出す度にくすぐったくて体を捩る。
陸の舌がツーと麻衣の体を舐める度にピクッと反応する。
麻衣の顔をチラッと見ると唇を噛んでいた。
そんな可愛い顔しちゃって…。
既に麻衣の胸は感じた証がツンと立ってシャワーで濡れた肌がより淫らに見せている。
「はぁ…ん」
胸の先端を口に含むと麻衣の口から声が漏れる。
さらに舌を突き出して舐め始めた。
「んっ…あぁ…」
「ピチャ、ペチャ…チュパ…」
わざと音を立てながら舐めると麻衣は陸の頭を抱きかかえるようにしがみつくのが精一杯で泡で濡れた陸の髪に頬を寄せている。
自分に抱きつく腕が震えているのを感じると陸はニヤリと笑った。
「ちゃんと洗って?」
「そんな事されたら…洗えない…」
麻衣が抗議すると陸はスッと麻衣の体から手も顔も離してしまった。
急に体が離れて麻衣は陸の顔を見た。
「何?ほら手動かして?」
陸はもう手を出してくるような雰囲気はなく途中で放り出された麻衣の体は不完全燃焼になってしまった。
洗い終えた麻衣はシャワーを手にして泡を丁寧に洗い流して最後に髪を後ろに指で梳かした。
キュッとシャワーを止めると陸が再び麻衣の体に吸い付いた。
「あぁっ…」
燻っていた疼きに火が付くように麻衣は声を上げると陸の頭を抱き寄せた。
陸は手を麻衣の足の間に持っていくと蜜の溢れた場所に指を突き立てゆっくりとピストンを始めた。
「もうぐちょぐちょじゃん」
「んっ…」
麻衣は自然に足を開いた。
「やらしいなぁ…俺の事誘ってんの?」
「ち、違うけど…」
「違わないでしょ?腰動いてんじゃん」
空いている方の手が麻衣のお尻をパチンと叩くと指を二本に増やして激しく動かした。
濡れた音と麻衣の喘ぎ声が響くと更に二人の体の温度が上がった。
胸を唇と舌で愛撫しながら指を二本を壁をするように激しく擦る。
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