『-one-』
冬篭もり P7
陸は麻衣の呼吸が荒くなったのを感じるとさらに後ろから押し上げるように腰を押し付ける。
「今日の麻衣はいつもより可愛いから我慢出来ないのかなぁ?」
「そ…んな事…」
「そんな事あるよ?ここもこんなにグチュグチュいってるしこっちも固くなってるどっちもまだペロペロしてないのにねー」
陸は麻衣が苦手だと分かっていてワザとそんな風に言った。
麻衣は恥ずかしそうに頭を振っている。
「どうしよう…ペロペロしないで挿れてもいい?」
「き、聞かないで…」
「嫌だよ。エッチが下手だからって他の男の所行ったりしたら悲しいじゃん、だから麻衣のして欲しい事が聞きたいの」
そんな事するわけないのに…と麻衣は心の中で思ったけれど陸の望むとおりして欲しい事を口にした。
「ん?聞こえないよ」
「もう…入れて…」
本当は聞こえていたのにもう一度言わせたいだなんて…麻衣ってば気が付いているのかなぁ?
陸は嬉しそうに微笑むと自分のズボンと下着を途中まで下ろすと手を伸ばして引き出しからゴムを取り出した。
「本当はペロペロしたいけど麻衣がどうしても入れてって言うから入れてあげるね?」
「もぅ…そういう言い方しないでぇ」
陸はゴムを付けると麻衣の左足を抱え上げた。
「えっ?このまま?」
麻衣が初めて体位に戸惑った声を上げた。
陸は気にする素振りも見せずに腰を前に突き出す。
「バックとそんなに変わらないでしょ?ねっ。」
入り口を擦ってから狙いを定めたように一気に腰を押し出した。
「うあっ…んんっ!」
今日は中を触る前に入れたせいか陸が中に入って来ただけで麻衣は軽く達してしまった。
麻衣の乱れた呼吸が整うを待ってから陸はゆっくりと腰を揺らし始めた。
「すげぇキツイ。いつもより感じてるの?」
「あぁん…うん…んぅ…っ」
「そっかぁ、いつもより気持ちいいんだ?俺もすごい気持ちいいよ。麻衣が俺をギュッ離さないよ」
この体勢ではあまり激しく動けないせいかゆっくりと腰を動かしている陸は余裕があった。
麻衣の方はいつもより弱い動きが長く続き余計に体が高まっている。
「り、陸ぅ…」
麻衣はもう堪らなくなって甘えた声で陸にせがんだ。
「ん?どうしたの?」
「いかせて?」
麻衣の言いたい事は分かっていたものの実際麻衣の口から甘い言葉を聞かされると一気に欲望に火が点いた。
「激しくするよ?」
「うん…うん…」
麻衣が何度も頷くと自分の左手で左足をしっかりと抱え上げると右手を麻衣の頭に添えて無理矢理唇を奪った。
「んんーーっ」
麻衣は激しく突き上げられたが陸が頭をしっかりと押さえている為に体が動く事なく奥まで受け入れた。
陸は突き上げながら麻衣の唇を貪るように舌を絡めて強く舌を吸う。
「…ん、んふ…んっ!」
麻衣の声に交じって淫らな水音がして溢れた唾液が二人の唇の間から零れ落ちる。
息が遠くなるほどの激しいキスを終えて唇を離。
陸はさらに左手を上に引き上げるとそのまま麻衣の胸を掴み親指と中指で乳首を摘まむと人差し指で引っ掻くように愛撫する。
「あぁ!いいっ!陸っ…陸ぅ…」
麻衣はうわ言の様に陸の名前を呼びながら陸の動きに合わせて腰を揺らした。
陸は麻衣の絶頂に近付いている事が分かるとさらに激しく腰を揺らして。
「ほら、いいよ…はっ…は…いきたいんでしょ?ほら」
麻衣の耳元に口を寄せて囁くと耳の中に舌を入れてワザと音を立てて舐める。
麻衣の中がギュッと陸を締め付ける。
「あぁ…麻衣、俺もイキそうだよ。」
「ん、んんっ…あぁっ…あぁぁっ!」
麻衣が達すると激しく収縮し陸もまたその刺激で大きく体を震わせて達した。
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