『-one-』

引越しパーティ P3


 陸が服を着ている間に急いで服を脱いで身支度を整える。

「みんな怪しむから早く…」

「今更…遅いってぇ」

 着替え終わって外に出ようとする麻衣を陸は後ろから抱きしめた。

 今日の陸はちょっと甘えんぼでかなりエッチでも嫌じゃないんだな…私。

「麻衣っていじめられると感じちゃうよね」

「そ、そんな事ないよ」

「うそつき」

 甘く低い声で囁いた後耳に舌を這わせると力が抜けて陸の肩に頭を預けた。

「ほらぁ…また欲しくなってきてる」

 腰を抱いた手が服の下から入ってブラを押し上げた。

「こんなにツンツンなってるよ?」

 指で引っかく様に先っぽを刺激する。

「あっ…あぁん…いやぁ…んっ…」

「あはははっ!!」

 急にドアの向こうから笑い声が聞こえて我に返った。

「ちょ、ちょっと陸!」

 無理矢理手を離させると陸はニヤニヤ笑っている。

「今日の麻衣ちゃんはエッチだねぇ?」

「誰のせいっ!」

 怒った顔して睨んでいるのに全然懲りてない顔をして笑った。

「先行くね、ちゃんと服直して来いよ?じゃないと…」

 服の上から胸の先端を指で弾かれた。

「もぅっ!!」

「かーわいい!」

 チュッと軽くキスをしてから部屋を出て行った。

 もぅ…陸ってば!

「陸さーん、遅いですよ!何やってたんですかぁ?」

 ドアの向こうからからかう笑い声がして慌てて身支度をする。

「お前らが急に来て怒ってるからなだめてたんだろ?」

「本当っすかぁ?」

「ったりめーだ、お前らのせいだ」

 気を使ってくれた陸の気持ちが嬉しくて鏡で髪型をチェックしてから急いで寝室を出た。

「手伝いますよ」

 キッチンで持って来てくれた鍋の材料を用意していると悠斗が入って来た。

「大丈夫だよ、みんなと飲んでて?」

「手伝いたいんで…」

「じゃあ、これ切ってくれる?」

 手を止めて私の後をお願いすると悠斗くんは器用に手を動かし始めた。

「いきなりですみませんでした」

「気にしないでって」

 さっきから元気がないのはこのせいだったのかな?

 かなり気にしてる様子の悠斗くんは下を向いたまま手を動かしている。

「俺…実はまだ麻衣さんの事好きだったんですよ」

 手を止めた悠斗くんが私を見た。

 その真剣な目に返事が出来ずにいると悠斗くんはフッと微笑んだ。

「でもやっと諦められます。」

「え?…うん…」

 ちょっと胸の奥がチクンとした。

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