『-one-』

サンタが僕等の店にやってくる P7


 キスだけだって…お尻触るだけだって…

 これじゃあ、このままじゃ…

「んっ…くちゅ、くちゅ」

 いつの間にか麻衣も夢中で陸の頭を抱き寄せて舌を絡めた。

 相変わらず陸の手は麻衣のお尻を掴んだり撫でたりと好き勝手に動いている。

「はぁ…ちゅっ、ちゅっ…」

 お互いに名残惜しそうに唇を何度も合わせながらようやく顔を離した。

「陸…」

 名前を呼ぶその声は甘く陸を誘っている。

「なぁに?」

「仕事、戻らなくていいの?」

「きっと誠さんが呼びに来るよ」

「そっか。…はぁ…ん」

 さっきのキスで余韻で熱い息を吐きながら頬を少し染めている。

「どうしたの?」

「陸…」

「言ってごらん?」

「だめ、だめ…」

 そう言いながら二人は大きく口を開けて貪るようなキスをする。

 陸は見計らったように手を麻衣の胸に持っていくとゆっくりと撫で始めた。

「はぁ…ん、陸だめって言ってるのにぃ」

 陸の体を押し返そうとする手には全く力が入っていない。

「ほんとにダメ?麻衣が嫌って言うならこれ以上はしないよ」

 両手で麻衣の胸を円を描くように大きく揉みながら首筋に舌を這わせた。

「んんっ…」

「嫌って言わないの?」

 陸はサンタの服の下から手を入れるとブラの上から優しく胸を覆った。

「だめぇ…」

「嫌って言わないとやめてあげないよ?」

「い…あぁっ!」

 陸はブラを強引に押し上げると尖った先端を摘み上げた。

「麻衣?このまましてもいい?」

 指先で摘まみながら麻衣を甘く痺れるような世界へと引きずり込もうとしている。

「はぁんっ」

 コンコンッ−

「り、陸?」

「なぁに?もっとしてほしい?」

「何か聞こえなかった?」

「聞こえないよ」

 赤いサンタの衣装を上に押し上げて胸を露わにするとチュッと吸い付いた。

「あっ…だめぇっ」

 麻衣の抗議に答える様子もなく唇と舌を動かしている。

 コン、コン−

 今度はゆっくりと二回扉をノックする音が二人の耳にはっきりと届いた。

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