『君の隣』
 第二章 P9


「貴俊…俺っ…もぅ」

 祐二は潤んだ瞳で貴俊を見上げながら懇願した。

 ずっと下着の上から撫でられて下着の色が変わってしまう程感じてしまっているのに、貴俊は下着の中に手を入れようとしない。

「イキそう?もう我慢出来ないの?」

 貴俊の言葉に恥ずかしさを感じながらも祐二は首を縦に振ることしか出来ない。

「素直だね。いいよもっと気持ちよくしてあげるよ」

 淫らな囁きにうっとりしていると貴俊の体が急に離れてバランスを崩しそうになって慌てて手で体を支える。

「…なにっ?」

 貴俊はベッドの下に下りると跪いて祐二の腰を抱き寄せる。

 な、何するんだよ…。

 祐二が戸惑っている間に貴俊は下着とズボンを膝まで下ろしてしまった。

 先から雫を垂らしている祐二のペニスを握ると貴俊は顔を上げた。

「貴俊…あんま見んなっって…。恥ずかしいだろッ」

 目に涙を浮かべ頬を赤く染めた祐二は色っぽい目で見上げる貴俊に抗議の声を上げたが貴俊は視線を逸らすことなく、そのまま手にしたモノを口に含んだ。

「あぁッ!やめッ…ヤメロ…」

 目の前で自分のモノを貴俊が口に含むのを見ると祐二は貴俊の頭を押し上げようと必死にもがいた。

 それでも貴俊の口の中は思った以上に熱く、舌の動きは優しくて気が付けば髪を握り締めているだけだった。

 クチュッ、クチュ…

「んッ…んぅッ…あふぅ…」

「気持ちいいんだろ?」

 貴俊は口を離すとクチュクチュと手で扱きながら祐二の顔を見上げた。

「貴俊ぃ…貴俊ぃ…」

 うわ言のように名前を呼びながら股間に顔を埋める貴俊の上に覆いかぶさるように体を倒した。

「もっとよくしてあげるよ」

 貴俊はそう言うと先端に口を付けて溢れ出す雫とチュゥッと吸い出した。

「んっ…はぁッんッ!!」

 強い快感に祐二は思わず体をビクつかせた。


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