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「目覚めるがいい、小波!今日は貴様に、これ以上ない重要な役目を与えてやる!」
俺、最近こいつに慣れてきたな
「何だよ、その格好だとまた給仕のバイトか?」
俺は立ってただけだったけど
「クッククク、そうだ…だが、それだけではない。貴様は今日、歴史の証人となるのだ。向かうはWRGPのプレイベント。そこに多くのデュエリストどもが招待されている」
「え、もしかしてその大量のデュエリストと闘うのか?」
「そう、我々の目的は、デュエルを通じてサーキット…『回路』を描き、完成させる事にある。そして、その力によって未来を変える…歴史を修正し、正しき選択をした未来を創り上げるのだ!
だが、サーキットは極限のデュエルでしか描けない。これまでは、シグナーのように力あるデュエリストを狙ってちまちま計画を進めてきたが…
これからは、違う!たとえ虫けらだろうと、恐怖に駆り立てる事でサーキットを描かせる事ができるのだ!」
「ふーん…」
うわー楽しそうに語っちゃって。
…俺もここまでやったんだからいい加減、褒美の一つや二つ欲しいなぁ…今度掛け合ってみよう
「そのためのお膳立ては、すべて
整っている。今日は、愉快な日になる事だろう…
とても楽しい、忘れられない惨劇の日にな!」
「素敵な笑顔で何て怖いことを…」
「さあ、パーティに出かけようじゃないか、小波クックックック…」
「はいよ、その前にパック買わせて」
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