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「…小波」


ん…プラシドめぇまた勝手に人の家に……
「お目覚めの時間でございます。」


あれ?プラシドだと思ったのに…
「あんた、誰?」


「誰だ、だと?」

瞬く間に優しげな人物がよく知る暴君になったのにはびっくりした


「貴様のあるじ、プラシドだ。何も驚く事じゃない。見た目を変えるのは、オレたちの特技の一つ。だが、べつに仮装パーティに出かけるわけじゃないぞ。今日はこの姿、この態度でやらねばならない仕事があるんだ。」


そりゃ便利な特技でして…最近心理状況が表に出なくなったなぁ

「で?今回は何をさせられるんだ」


「まったく、こんな役目をオレに振るとは、ホセのジジイめ、ふざけやがって…」


「まあ、そうぼやくなよ。脱がしたいくらい良く似合ってるぞ」

ゴッ

「つっ〜…」


「似合ってるだと?冗談はよせ」

照れ隠しなのかグーで殴られた。頭がぐわんぐわんする…


「フン、自業自得だ。くだらん事を言いやがって
今日は、ルチアーノの任務のサポートで、ある男の監視をする事になる」


「…そのルチアーノっていうのとさっき言ってたホセってのも…」

「そうだ、ホセもルチアーノもオレと同じ、イリアステルの三皇帝だ。ジジイの回りくどい計画でガキの手伝いなど非常に不本意だが…大義のためとあればしょうがない」


「ガキ…?」

ロリか、ショタか…?



ばこん
「いっ…」

邪な考えが読まれた…!


「このオレが、ここまでやるんだ。貴様も操り人形として、せいぜい励んでもらうからな?」


「えっ俺も?」


「そうだ、貴様もオレと同じように給仕として働くんだよ。場所はシティのカフェ『ラ・ジーン』ターゲットの男は、赤き竜のシグナーだ」


カフェ…ね、めんどくさそう


またプラシドは、例の特技で姿を変えていた

「では、同輩。そろそろ、開店時刻となりました。準備が整い次第、出勤するといたしましょうか?」

「…わかったよ」


この目の前の人物がプラシドだったとわかったら、ぞわっとした。

…笑顔が怖い

ローキックされたのは家を出る直前だった





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