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脅されつつ着いていったプラシドの足は、治安維持局の前で止めた

「は…?なんでイリアステルが治安維持局に…」

「何の用か、だと?フン、この先にある研究室にライディング・ロイドとやらの試作機がある。
D・ホイーラーの違反を取り締まるためという名目で開発されたロボット…言わば貴様と同じ、操り人形だ。」


一般人が知っている訳ない情報をプラシドはさらりと言い放った。やっぱり、イリアステルって組織はわからん


「それを運び出し、旧サテライト地区にある秘密工場に届けるのが今回の役目というわけだ
もちろん、オレが転送させてしまえばあっという間だが、精密な機械だ、AIに変調をきたさないよう危険は避ける。」


「なら、その転送で研究室に行けば早いじゃないか」

何故そんな回りくどい方法をするのかが気になって聞けば小バカにした答えがかえってきた


「言っただろう、変調をきたさないよう危険は避けると。そうだ、貴様のオツムがだ

そう心配するな、名ばかりとは言えオレは治安維持局の長官…
このビルは、我々の根城も同然だ…もっとも、それを知る者は
ごく限られている。見とがめられて面倒にならないよう、おとなしくついて来い。」

さすがに留置所には行きたくないのでシャクだが
深い宵闇が待ち受けている建造物へと向かう背中に着いていった






「コレが、ライディング・ロイドか?」

『……』

「そうだ、これがお目当ての試作機だ。残念ながら、まだ、ライディング・
デュエルはできないが…新しいプログラムを与えれば、スタンディング・デュエルをさせる分には、役に立つ

コイツをいただいて、改造ののち量産する。道具は使うべき者が使ってこそ、その意味があるからな。」


「そんなに量産してどうするんだ?大量に取り締まる訳でもないんだろ。」

「何をさせるか?クックック、それは貴様の知った事じゃない。」


怪しく笑ったプラシドの顔はどこか懐かしいものに見えた





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