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叩き割るかの様にドアを開ける音に俺は跳ね起きた。

「はぁ、はぁ、はぁ、…無事だったか、小波」

息を荒くして遊星が部屋に入ってきた。
「ど…どうしたんだよ、遊星」

「…何?まさか、外の騒ぎに気づいていなかったのか?

生憎、超熟睡している俺にはちょっとやそっとの騒ぎくらいじゃ起きないのだよ。遊星くん

「大変な事が起きている!街中ゴーストだらけだ。連中は、カードを持つ人間を見境なく襲っている」

「はぁ!?あの時倒した奴だけじゃなかったのかよ」


「ああ…WTGPの参加者も、次々やられている。今もジャックたちが阻止しようと頑張ってはいるが…数が多すぎる。」

遊星は今こうしている間にも戦っている仲間が気になるんだろう…

「俺もすぐに戻らなくては…」

「あぁ、早めに用意を済ませるよ。」

立ち上がり玄関方向に足を向けた遊星にそういうと、面食らった様な顔をした


「小波!?ダメだ、お前はここにいるんだ!」

「何でだ」

「そういうつもりでここに来たんじゃない。俺は、お前の事が心配で…」

「俺だって遊星が心配だ。それに、あの時のゴーズさんも言ってたからな『遊星をサポートしてくれ』ってな」

「…!」


「そうか…お前の言うとおりだ、俺が間違っていた。俺たちはタッグだ。どんな時でもお前に言われて、それを思い出すなんて…本当にすまない。」

「最近、遊星は謝りすぎだ。俺を心配してくれたんだ、謝らなくてもいいじゃないか」

ヘへっと笑うと遊星もつられてか笑顔になった。


「ありがとう、小波俺はもう迷わない。行くぞ!」






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