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▼幸村双子は死神06

 名前さん宅に帰った俺ら、部屋には義魂丸の入った俺らがおって、当然のごとく部長は驚いとった
 俺と名前さんが義骸に入って一息吐けば部長が不審そうに口を開いた

「えっと……、何がどうなってんのや?」
「白石蔵ノ介、ね」
「そうやけど、何で……?」
「部長、単刀直入に言います、俺たち、死神、なんすわ」
「死神……?」

 死神や虚という存在、俺らが死神であることと尸魂界での立場、部長の霊感が高くなり見えてはいけないものが見えてしまっていること、喋っても良いことはほぼ全て話しておくことにした
 部長は物分かりがええというか順応性が高いっちゅうかで、俺らの言ったことを全て鵜呑みにしてくれた、学校だけでも辛いのにこんなことに巻き込んでしまって申し訳ない気分だ、半分くらい

「部長、信じるんすか? もしかしたら部長を騙しとるかもしれんのですよ」
「おん、せやけど財前は嘘ついてへんやろ、俺にはわかんねん」
「部長……」
「光、良い先輩を持ったわね」
「名前さん」

 俺と部長の会話を聞きながら夕飯の支度をしとった名前さんが会話に入ってきた

「えっと、幸村名前さん」
「名前でいいわ、ここにいる間は財前名前になる予定だから」
「自分ら親戚とちゃうやろ?」
「ええ、明日から四天宝寺高等学校に通うからそっちの方が効率的なのよ」
「ちなみに名前さんは生きとったら部長と同じ高三っす」

 俺らが言うと部長は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた、学校での自分の立場や現状を知られたないっちゅうとこやな、でも名前さんは全て知っとる
 大丈夫っすよ、一言そう言えば部長は察したのか表情を緩めた

「さよか、ほなよろしゅうな名前、俺んことは蔵ノ介って呼んでな」
「蔵ノ介、私はあなたと同じクラスになってあなたを守るわ」

 名前さんが笑みを浮かべると部長も自然と口角を上げた、その後はこれまたなぜか名前さん家で夕飯をごちそうになることになっとった


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