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▼物間の幼馴染みはえろい03

 少し困ったように笑うその表情は、名前のと相まって男の下心をくすぐってくる。

「名字は“個性”の関係でA組の実習にも参加することになった。本来ならもっと早い段階で参加させたかったんだが色々とごたついてな」

「“個性”だけで言えばリカバリーガール(ばあさん)の完全上位互換だ」

 相澤の言葉に感嘆の声が上がる。
 “個性”が上位互換とは言っても経験値では歴然の差がある。故にこうして“個性”を使う機会を増やそうということなのだ。
 凄いと囃し立てるクラスメイトとは正反対に不機嫌そうな爆豪が舌打ちする。

「爆豪……お前は討伐ポイントだけで入試一位だったが、名字は救助活動(レスキュー)ポイントだけで入試二位の成績だった」

「爆豪がヴィランポイントだけで入試一位ってのも驚きだけど、レスキューポイントだけで二位ってのも凄いな……」


「ほぼノーリスクで体組織を再生する“個性”だ」

 名前自身はたんぱく質を消耗するが施しを受ける側がほぼノーリスクなのは確かだ。




「あんまり時間の経った傷は治せないの。ごめんね」

 傷口の細胞が死んでしまったら名前の“個性”は使えなくなる。

「ほぼノーリスクとは言ったけど体が損傷したっていう事実は変わらないから、なるべく無茶はしないでね」


「寧人……私の幼馴染みね、他の人の“個性”をコピーする“個性”なんだ」

「緑谷君みたいなちょっと危ない“個性”をコピーして命に関わる大きな怪我とかしちゃったらって考えたら、私はこの“個性”で良かったなぁって思うの」


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