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▼4bit

「健二くんの言うとおり、僕たちはまだ負けてない」

「まだ名前が諦めてない、だから僕たちも諦めてはいけません」



「もっと有効な手段で」

「それについては私から説明する」

 先ほどまで動かしていた手が、最後にエンターキーを押す。




 解体作業が終わっていない侘助さんの横で名前はフィールドを書き換える作業に移った。
 その間僕は自分と佳主馬くんのアバターを回復させる作業に入った。万助さんたちがかき集めた回復薬を有難く使わせて貰いぼろぼろの身体を直してゆく。

 OMCの経験がなかったのにキングカズマを助けようと出しゃばったからかダメージはかなり大きい。
 OCSとは勝手が違うから上手く力が出せなかったと言えば言い訳だけど、体が勝手に動いていたのだ。このフィールドでは僕は足手まといにしかならない。

「士郎さん、さっきはありがとう」
「全然役に立てなかったけど、そう言ってもらえると嬉しいよ」
「そんなことない。助かった」

 うーん、これは佳和馬くんとの距離が縮まったと考えても良いのかな。お義兄ちゃんは嬉しいよ。


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