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  風丸さんが


「風丸さん、風丸さんの目って猫目ですよね」
「え、なんだ?いきなりどうした」
「今日2月22日なんですよ」
「ああ」
「にゃんにゃんにゃんなんですよ」
「ああ…って、ん?」
「にゃんにゃんにゃんですよ」
「なんで」
「2月22日だからにゃんにゃんにゃん」
「よく分からないが…そうなんだ
で、本当にいきなりどうした」
「2月22日、にゃんにゃんにゃん、猫目、風丸さん
ということで猫耳を着けてください」
「どういうことでそうなった」
「駄目ですか?」
「いや、別に駄目ではないけれども」
「じゃあ、これ
風丸さんの髪の色に着色した猫耳です」
「本当に俺の髪の色だな……」
「頑張りました」
「ああ、お疲れ様
じゃあほら、着けるから貸して」
「あ、すみません、出来たら私に着けさせてくださいませんか?」
「え?ああ、いいぞ」
「ありがとうございます、では…」
「……これで、いいのか?」
「はい、バッチリです
おお…可愛らしいですね」
「もういいか?」
「あ、一枚いいでしょうか」
「一枚でも何枚でもどうぞ」
「ではお言葉に甘えて連写で」
「え、連写は流石に、」
「すみません、撮っちゃいました」
「嘘だろ…」
「ええ、嘘ですよ、一枚です」
「え?な、なんだ、嘘か…」
「嘘です」
「あ、じゃあこれ、返すな」
「すみません、ありがとうございました」
「どうも
それじゃ俺は部活行くから、またな」
「…あの、風丸さん」
「ん?」
「我がままにお付き合いしてくれてありがとうございます
風丸さんのそういうところ、私好きです」
「……へっ?」
「変な声出てますよ
では私はこれで帰りますね、さようなら」
「えっ、あ、ああ、さよなら…」


風丸さんがにゃんにゃんにゃん


(どうしよう…驚いて変な反応した……っ)
(顔赤かったなあ、風丸さん
あと猫耳すっごい似合ってた)


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