ガラス窓の曇りイッキ「ねーえ。」
『な、なんですかっ?!』
キッチンで今日の晩御飯を作ってくれているマイに
僕は後ろから話しかけた。
普通に話しかけるだけじゃ面白くないかな
って思って、マイ耳元で。
案の定マイは驚いて慌てた。
イッキ「あははっ。
マイは本当に可愛いね。」
『あっ。
もしかして今のわざとですか?』
酷いです、と言って
マイは頬を膨らます。
あのね、そう言う事するから
いたずらしたくなるんでしょ。
そう思ってもう少し攻めてみる。
イッキ「僕の事嫌いなの?」
そう言ってマイに近づく。
『そ、そんなことないですよ…。』
そう言いながら後ずさりするマイ。
でも僕は逃がさないよ。
イッキ「じゃあどうして逃げるの?」
『そ、それはその…
イッキさんが近くて…それで…。』
イッキ「ん?それで?」
『それで…恥ずかしくて…。』
耳まで赤くしてもごもごと言う。
ガラス窓の曇りこれはマイの体温のせい?
『イッキさん、もう
意地悪しないでくださいっ…。』
イッキ「だってマイが…ね?」
『私?』
マイは首をかしげる。
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