風になびく金髪
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トーマ「ほんとに大丈夫か?」

『大丈夫だよ!任せて!』


そう言って私は胸を張った。


何の話かと言うとバイト。


私は、昨日の朝からバイトがあった。

しかし寝坊をしてしまったので
家から冥土の羊まで走っていたら
こけてしまったのだ。

急いでいたのであまり気にせず
そのまま立ち上がり走った。

冥土の羊に着くとサワやミネに
「すごいケガしてる」と言われ
その時に初めて膝を見たら
確かにケガをしていた。

けど、特に痛くもなかったので
バイトには出させてもらった。


トーマ「バイトの時は
和服だったし気がつかなかったけど
帰る時、ビックリしたんだからな?」

『ごめんなさい…。』

トーマ「いや、謝る事ないんだけどさ
マイそそっかしくて心配なんだよ。」


そう言ってため息をつくトーマ。


トーマ「やっぱり俺、バイト先まで
マイを送るよ。」


そう、さっき話してたのは
今日のバイトに、トーマが私を
送るか送らないかの話だ。

今日のお昼から私はバイトがある。


『もう、だから大丈夫だって。
トーマに迷惑かけれないもん。』

トーマ「マイそんな事気にしてるの?」

『え…うん…。』

トーマ「あはははっ!」


私の言葉にトーマは大声で笑った。


その瞬間に少し強めの風が吹いた。


風になびく金髪


トーマ「マイは妹みたいなもんだから
そんな事気にしなくていいの。」


そう言って軽く頭を撫でるトーマ。


私は"妹"と言う言葉に引っかかけど
トーマは気づいてくれてない様子。


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