間接キスのつづき
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『シン、私さっき
メロンソーダ買ったんだけど、飲む?』

シン「飲む。」

『はい。』

シン「は?」


マイはカバンから
ペットボトルのメロンソーダを取り出して
俺に差し出してきた。

しかも、どう見ても飲みかけ。

それに驚いてしまった。


別に俺は潔癖症じゃないけど
飲みかけを差し出してきたってことは
間接キスになるんじゃないか。

そう思った。


『どうしたの?』

シン「ワザとなわけ?」

『?』


ああ、こいつ何にも気付いてない。

ほんと、鈍感すぎるんだけど。


シン「なんでもない、ちょうだい。」

『はい。』


マイの態度を見ていると
俺だけが変に意識してるみたいで
なんとなくむかついたから
マイからペットボトルを受け取って
そのまま飲んだ。


シン「これさ、間接キスなんだけど。」

『えっ?!』


ペットボトルのメロンソーダを
一口飲んだ俺はマイに向かって言った。

すると急に顔を赤くするマイ。


シン「今気付いたの?
なんだ、誘ってるのかと思った。」


もちろん、嘘だけど。


『さ、誘ってなんかないよ…!』


手をバタバタさせながら
必死に否定するマイ。


シン「ふーん…。」


なげやりにそう言って
俺はマイの唇にキスをした。


間接キスのつづき


『へっ…?』

シン「直接キスしたくなった。
間接キスなんかじゃ足りない。」





(お題提供元「確かに恋だった」)


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