友達じゃなくなった日
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『コーヒー2、紅茶1です。』

シン「マイ、話があるんだけど。」


バイト中
私がオーダーを厨房へ伝えに行った時
シンは私にこう言った。


『なに?』

シン「ああ、バイト終わってからでいい。
人いるし。」


なんだろう?

人に聞かれると恥ずかしい話なのかな?

あ、そう言えばシンって
可愛い犬とか好きだけど
その事はやけに隠したがるし。

そう言う感じの話なのかも。


『じゃあ、バイト終わったら
一緒に帰ろう?
確かバイトの終わる時間一緒だったよね?』

シン「うん、ありがとう。」


シンはそう言うと、すぐに厨房に戻り
作業の続きをした。


そのあと一時間くらい仕事をすると
バイトが終わる時間になっていた。

さっと着替えて、冥土の羊の外に出ると
シンがすでに待っていた。

シンは私が出て来たのを確認すると
家の方へ歩き出したので
私もそれについて行くように歩いた。


『そう言えば、話ってなに?』


歩き出してから一分くらいしたころ
今日一緒に帰ることになった理由を思い出し
私はシンに訪ねた。


シン「…あのさ、俺
マイが好きなんだけど。」

『え、私も好…。』

シン「幼なじみとしてじゃないから。」


私が『私も好きだよ』と言おうとしたのを
途中で遮るようにシンは言った。


『え…急に…?』

シン「急じゃない。
俺は、前からずっと
マイのこと女として好きだった。」


シンは足を止め、私の目を見ながら言う。


シン「だから、俺と付き合ってほしい。
もう、幼なじみには戻れない。」


真剣な目をして言うシンに
胸が高鳴った。


友達じゃなくなった日


それが"今日"になるのは、今から五秒後。


シン「返事は?」

『えっと…。』


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