ぼくを狼にさせないで
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『イッキさぁん…。』

イッキ「どうしたのマイ?
眠いのかな?」

『ん…。』


目をこすりながら
こくりとうなずくマイ。

そして僕の服の袖を引っ張った。


マイは眠たくなると
甘えてくる癖がある。

甘えられるのはすごく嬉しいし
すごく可愛いんだけど、困っちゃうな。

いろいろ抑えるのが。

マイに嫌われたくないから
必死に抑えているけど
そろそろ僕も、限界かも。


そう思いながらマイの方を見ると
マイは上目使いで呟いた。


『…イッキしゃぁん…?』


その時、僕の中の何かが切れた。


ちゅ…。


『んっ…。い…っき…さん…?』


ちゅ…。


マイに続けてキスをしていく。


『あぅ…ぅ…。』


息を荒くしてこっちを見つめる目は
少しうるんでいた。


ぼくを狼にさせないで


『イッキさ…ん…。』

イッキ「お願いだから、あんまり僕を
煽らないでよ。」





(お題提供元「確かに恋だった」)


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