客観的なんて言葉
bookmark


もしもの話。


オリオン「今回の話題は
それぞれのマイについてだよ。」

ケント「その説明ではわかりにくいだろう。
私が変わりに説明するとすると
まず私たちのいるここは
どこの世界にも属さないという特殊な世界だ。
こんな世界があるという事に
驚きを隠せないのだが…。」

イッキ「ちょっとケン、話が長いよ。
ケンの方が分かりにくいって。」

ケント「なんだと?」


どこにも属さないこの世界に
それぞれの世界のマイの彼氏が集まった。

そしてどの世界のマイが
一番可愛いかを話し合う事になった。

司会進行は僕、オリオン。


オリオン「じゃあまずは誰から?」

シン「じゃあ俺から。
俺の世界のマイはすごい奥手。
でもさ、たまに甘えてくるの。
馬鹿のくせに可愛いからむかつく。」

オリオン「むかつくって…。」

イッキ「シン、それは僕のところも一緒。
ちなみに僕とマイは
今、一緒に住んでるんだけど…。」

ウキョウ「ああ、そう言えば
イッキはマイと一緒に住んでたね。
俺もあいつさえいなかったら…。」

シン「ウキョウさん?」

ウキョウ「あ、なんでもない、続けて。」

イッキ「もうね、僕が攻めたら毎回
顔真っ赤にするの。
ほんと、可愛いよね。」

ケント「とりあえずイッキュウは
犯罪をしないようにしてほしいな。」

イッキ「ケン、それどういう意味?」

ケント「そのままの意味だが。
マイとうまくいき、うかれて
理解能力も下がっているのか?」

オリオン「ちょっとケンカしないで。
はい次、ケントだよ。」

ケント「私の世界では少し気が強いようだ。
しかし一生懸命な女性には好感が持てる。
留学のために勉強も頑張ってくれた。
マイは素敵な女性だと私は思う。」

イッキ「ケンが女の子に
そんなに夢中になる事あるんだね。」

トーマ「次は俺の番かな?
俺の世界ではもうマイから
目が離せなかったよ。
言う事聞かないし、危ないし…。」

イッキ「素直じゃないのかな?」

トーマ「そうなんですかね?
まあ閉じ込めてからは安心だったから
いいんだけど…。」

シン「閉じ込めた…?」

トーマ「え、いや、なんでもないよ。
今ではもういい子だから。」

ウキョウ「あ、俺の番?
俺の世界のマイはとても強い子だよ。
今までいろんな事があったけど
そんな俺を許してくれて…。」

トーマ「ちょっとウキョウさん
話が見えないんですけど…。」

ウキョウ「あ、そうだよね、あんまり気にしないで。
とりあえずもう、すっごく可愛いよ!」

オリオン「えっと、じゃあこれで
みんなの発表が終わったわけだけど
みんなはどこの世界のマイが可愛いと思った?」

シン「俺。」

イッキ「僕かな。」

ケント「私だ。」

トーマ「俺のところ。」

ウキョウ「絶対、俺!」


全員一斉に「自分だ」と言い張った。


オリオン「うん…わかってたよ。
こうなる事はもうはじめからわかってたよ。
わかってたけどさぁ。」

シン「俺のところが一番かわいいっての。」

イッキ「何言ってるの?
僕の世界のマイだから。」

トーマ「イッキさんのところのマイは
エロ大魔王相手で大変でしょう。」

イッキ「ちょっとトーマ?
エロ大魔王って誰の事?」

ケント「しかし、やはり
それぞれの世界のマイを
実際に見たわけではないから判断は難しいな。」

ウキョウ「それなら、大丈夫!
俺は全員のマイをみたことがあるからね!
公平に見て俺のマイがー…。」


…。

これは結論がでないなー。


客観的なんて言葉


今のみんなには無縁。


オリオン「(早く帰りたい…。)」


prev|next

[戻る]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -