黄色い太陽に照らされて
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よく晴れた日の朝。

気温はそんなに高くないはずだが
太陽の光で暑く感じる。


『ケントさん!』


昨日の夕方、マイ
「明日の朝散歩をしないか?」と提案をした。


ケント「おはよう。」

『おはようございます。
いい天気ですね。』

ケント「ああ、昨日の天気予報でも
晴れると言っていたからな。」


以前なら散歩中に
こんな穏やかな会話をしていなかっただろう、と
こう考えるのは何回目だろうか。

マイが記憶を失ってくれたおかげで
なんて考えるのは、不謹慎だろうか。


『もう、秋も終わりですね。』


マイは手をこすり合わせ
『寒い』という仕草をした。

季節的にはまだ秋なのだが
気温的には冬が始まろうとしているようだ。

とくに朝だと、余計にそう感じる。


ケント「手をつないでもいいだろうか。
あ、いやマイが嫌なら無理にという事はない。
ただ寒そうな姿を見ていたら
手をつなぐ方が少しでも温かいのではないかと
考えただけだ。」


言い切ったと同時くらいに
マイは笑顔で私の手をとった。


黄色い太陽に照らされて


『ケントさん顔が赤くなってます。
暑いですか?』

ケント「いや、それは手をつないだからであって
暑いというわけでは…と、君も赤いぞ?」

『…ケントさんのせいです…。』


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