一緒にいてやる
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ピンポーン。


インターホンが鳴り響いた。

今日は、親が二人ともいない。

誰だよ、とか
めんどくさい、なんて思いながら
俺は玄関へ向かう。


『急にごめんね…?』


そこには少ししょんぼりとしたマイがいた。


シン「どうした?」

『雷…。』


外は雨が降っていて雷が鳴っていた。

部屋にいたせいか
全然気付かなかったなと思いつつマイを見る。


シン「雷がどうした?」

『ちょっと…、怖い…。』

シン「家の中にいれば大丈夫だっただろ。」

『買い物してて…。』


よく見るとマイの手には買い物袋。

見たところ、駅前のスーパーで
買ったものだろう。


…ああ、なるほど。

駅からだと、微妙に俺の家の方が近いからな。

帰る途中に雷が鳴って
あわてて俺の家に来たんだろう。


シン「入れよ。」

『ありがと…きゃっ!』


かなり近いところで雷が鳴った。

ドアを開けて話していたという事もあって
音が大きかった。


怖がるマイに向かって
俺はこう言った。


一緒にいてやる


ほんとは俺も一緒にいたいから。


シン「お前可愛すぎ。」

『え?』

シン「なんでもない。」





(お題配布元「確かに恋だった」)


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