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05


 私はルフィの手配書を手に、廊下を走っていた。そして勢いよく部屋に入り、じぃちゃんに手配書を見せつけた。

「じぃちゃん! ルフィが賞金首になった!」
「おお、見たわい。流石わしの孫じゃ」
「フーシャ村を出たって聞いて何日だっけ。すっごいなー」

 手配書に写るルフィは楽しそうに笑っている。彼には次どこで会えるだろうか。

「イリスもいつまでも階級蹴っとらんと、さっさと昇級せんか」
「うん、頑張るよ」
「イリス……。やっとじぃちゃんの言うことを聞いてくれるようになったんじゃな!!」

 嬉しそうに泣きながらじぃちゃんは私に抱き上げた。それはもう赤ん坊に高い高いとするかのように。私は赤ちゃんか。
 もう中佐にこだわる必要はないんだ。階級は上がれるだけ上げてもらおう。そしてもっと強くならなければ。


********************


 ある島の貴族の護衛を任された。呑気に城の外を散歩していたら、海賊に王女が攫われたらしい。王女に何かあったらヤバいな。さっさと海賊を片付けないと。

 海賊が逃げている方へと追いかける途中、他の海兵から情報をもらう。海賊の人数はたった五人だと言う。それなのに百人以上いた海兵達は倒されていた。


「チッ、まだいんのか」
「もう逃げ場がねェ!」
「あんた達が余計なことするからよ!」
「どうすんだ!?」
「……」

 海賊を追い詰めると会話が聞こえてくる。焦っているらしい。前にいる海兵をかき分けて、海賊に近付いた。

「たった五人にどれだけ手間取ってんの? 一体どんな奴ら……」
「イリス中佐! それが麦わらの一味が王女を人質に!」
「麦わらァ?」

 そういえばルフィって、海軍で麦わらのルフィって呼ばれてたっけ。
 視線を向けると麦わら帽子を被った男と目が合った。それはよく知る私の幼馴染で。

「イリス? イリスだーー! おーい!」
「ルフィ……」

 本当にルフィだ。元気に手を振る姿は数年前と変わっていない。

「ルフィ、あの海兵と知り合いなの?」
「待て待て、中佐ってことは強いんじゃ……!?」
「綺麗なお姉さーん! お茶でもしませんかー!?」
「アイツとは小せェ頃からずっと一緒だったんだ。いやー、イリスがいてくれて助かったー」

 彼はホッと息を吐いて肩の力を抜いていた。その様子を見て溜め息を吐く。

「どうしてルフィもエースも私には捕まらないって思ってるのさ。こちとら一応海軍将校なんですけど」
「ん? だって捕まえねェだろ?」
「まァ、アンタが悪いことしてたら捕まえるけど」
「してねェ!」
「じゃあ捕まえない」

 「おい」とか「それで良いのかよ」とかルフィの周りにいる人達が叫ぶ。随分ノリの良い人達を仲間にしたんだなァ。

「その人達はバカ猿の仲間?」
「おれはルフィだ! 名前くらいちゃんと呼べ」
「ルフィが説教してるぞ……」

 しかし気になるのは王女を攫ったということだ。ルフィが王女を脇に抱えているが嫌がる素振りはない。

「ていうか、何で王女を誘拐してるの」
「こいつ、一度も城から出たことないんだってよ。だから今日だけ連れ出してほしいって」
「王女の頼みだったら仕方ないね。私も協力するよ」
「イリス中佐! 国王から王女を連れ戻して来いと命が下されております。それに海賊に手を貸すなど!」

 ボロボロになった一般海兵が叫ぶ。臨機応変に対応できないものかね。

「仕方ないじゃん。王女本人の希望なんだし。それに一度も城から出たことないなんて、私だったら絶対やだね」
「しかし! 上の方にどう報告したらいいのか!」
「いい? アンタの上は私。報告は私がするからもう戻っていいよ」
「……しかし!」
「うっさーい!」

 部下を殴って吹っ飛ばすと、麦わらの一味はどこかの誰かさんにそっくりだと呆れたように笑っていた。

「じゃあ行こ。王女さんはどこ行きたいの?」
「良いのですか!?」
「護衛とか苦手だから一緒に遊ぶだけね」
「公園で鬼ごっこしたいです」
「オッケー。皆も聞いたよね。鬼ごっこするぞー!」
「負けねえぞー!」
「流石ルフィの幼馴染。自由すぎる」



 公園に行って鬼ごっこをしている途中、オレンジ髪の女性が話しかけてきた。

「ねェ、私たちは海賊よ。捕まえなくていいの?」
「私は悪い海賊しか捕まえないんだ。麦わらの一味は良い海賊だ」
「変わった海兵ね」
「そう? アンタ達も海賊にしちゃ変わってると思うけど」

 それもそうね、と女性は笑った。ルフィの仲間だ。きっと皆良いやつなんだろうな。

「ルフィをよろしくね。弟みたいなもんでさ」
「ええ」

 私はルフィとエースのような義兄弟ではないけど。

 ーー昔、彼らは義兄弟になる為に盃を交わした。私も一緒に彼らと姉弟になりたかったけど、断られてしまった。ずっと前にいなくなった、金髪の少年に。今でもどうして断られたのかはハッキリと分かっていない。


 皆で鬼ごっこして遊んで、王女は満足したようなので城に帰って行った。貴族だし一応ついて行った方がいいのかなと、王女について行こうとすると後ろから腕を掴まれた。

「イリス、おれの仲間になれよ」

 眩しいくらいの笑顔。ああ、いつの間にこんなに逞しくなったのか。きっとルフィはどんどん上にいく。強い奴らを倒していく。私も負けたくない。

「船長は私?」
「おれだ!」
「えー、考えとくよ」
「いま決めろ!」

 真剣な眼差しに適当にあしらってはいけない気がして、首を横に振った。

「二年後にある約束をしててね。それまではここに居ようかなって」
「分かった!」
「相変わらず素直でよろしい」

 ルフィ達麦わらの一味とわかれ、私は王女の後をついて行った。誰かが上に報告したのだろう。上から怒られたけど、王女が庇ってくれて幸い罰は反省文の提出だけだった。

 海軍にいて良かったこと。海賊である幼馴染を助けてあげられること。勿論、悪いことをしてたら捕まえるけど。だけど権力がないとそれは出来ない。

 私に今必要なのは強さと、地位だ。




 海軍のいる島なんてさっさと出たら良かったのに、次の日ルフィはまだこの島に残っていた。そして見つけてしまった。

「食い逃げ犯、待てコラー!」
「昨日おれのこと捕まえねェって言ったじゃねェか!」
「悪いことしたら話は別だー! 捕まえてやる! 現行犯逮捕!」
「イリスも昔一緒にしてただろー!?」
「ハッハー! 何のことか分からないなァ!」
「ひでェ!!」

 ルフィを追いかけて後ろから攻撃を仕掛ける。ゴム人間だから打撃効かないし、私のパンチは何の意味もないんだけど。
 でもじぃちゃんがいつも言ってるんだ。

「"愛ある拳は防ぐ術なし"ってね!」

 上からルフィの頭を殴ると上半身が地面にめり込んだ。

「効いたかね、愛情たっぷりの拳は。よーし、じゃあ逮捕ー」
「させるか!」

 口を開けて気絶したルフィを引きずって歩き出すと、刀を三本持った緑頭が現れた。この男、鬼ごっこの時にいたな。ってことはルフィの仲間か。

「三千ベリー。コイツが食い逃げしたお金。払えるなら見逃してもいいよ」
「生憎今は持ち合わせがねえ」
「じゃあアンタも逮捕ね」

 戦闘態勢に入ると緑頭も剣を構えた。能力者に比べて武器で戦う人相手は得意。中でも……。

「刀相手は一番得意なんだよね!」
「お前、ルフィの幼馴染なんじゃなかったのかよ!?」
「だからお店に金払ったら見逃してあげるって言ってんじゃん」
「今は金がねェんだ!」
「じゃあ見逃すわけにはいかないね」

 一瞬で間合いに入り、左脚を軸にして身体ごと回転させながら右拳に力を込める。男の顔をとらえたが、ギリギリで拳の勢いを止めた。

「仕方ない、今回は私が代わりに払ってあげるか」
「……」
「目を覚ましたら言っておいて。仮一つだぞってね」
「……ああ」

 手を振って歩き出すと、緑頭は静かに刀を鞘に収めていた。


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 ルフィ、エース、サボは昔、義兄弟になろうとダダンの酒を盗んで盃を交わそうとしていた。

 エースはイリスの分の盃も用意していて、彼女が来るのを待っていた。しかし金色の短髪の少年、サボは下を向いて小さく呟いた。

「おれ、イリスとは兄妹になりたくねェ」
「サボ?」
「何でだよサボ! イリスのこと嫌いなのか!?」
「嫌いじゃねェよ! 寧ろその逆だ」
「好きなのか? おれもイリスの事大好きだ。じゃあ兄妹になったらもっと嬉しいだろ!」

 素直なルフィにはサボの言いたいことが分からなかったが、エースは黙って聞いていた。

「兄妹になったら結婚できねェ」
「サボ……」
「サボ…………、男同士で結婚すんのか?」
「…………」

 真顔で首を傾げるエースにサボは呆れた。そこへイリスが合流し、盃を交わそうと盃を手に取るがエースにそれを奪われた。

「悪ィがイリス。おれ達三人で盃を交わす」
「えっなんで!? 仲間外れ!?」
「おれ達とは幼馴染って関係でいこうぜ」
「えーー!?」

 仏頂面のイリスが見守る中、彼らは三人で盃を交わしたのであった。拗ねる彼女を宥めるのに数日かかったらしい。


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 海軍たる者、インペルダウンの見学が必要だと言われ足を運んだ。ここから出せと囚人達の声が耳障りで、逃げ出す囚人もいる中、見知った顔があった。

「久しぶりだなァ、お嬢さん」
「……クロコダイルさん。こんな所にいたんですね」

 王下七武海の彼がルフィにやられたと聞いたのはつい先日の事。それから毎日のように麦わらの一味のニュースが入ってくる。この間は世界政府に喧嘩を売ったとか何とか。

「それで、海軍准将が何しにきたんだ?」
「何でそれを」
「大将達のお気に入りは昇格も早いな」
「貴方は情報を仕入れるのが早いですね」
「随分偉くなったじゃねェか」
「自分より弱い奴に権力でねじ伏せられるのはムカつくので、真面目に働いた結果です。まあ、周りが言うように贔屓も入っているんだと思いますけど。あと今日は見学です」

 一緒を見学している海兵達がクロコダイルに怯える様子を見せて先に歩いて行ったが、気にせず彼を見るとニヤリと怪しく口角を上げていた。

「おれと手を組まねェか?」
「やです。面倒事に巻き込まれるのは嫌なので」
「クハハハ、えらく真面目ちゃんになったもんだ」
「真面目……。そうかもしれません」

 確かに最近は海軍として真面目に過ごしていて、面白味のない毎日が過ぎていく。背中に正義の文字が入ったコートも准将になってからは羽織り、すっかり海軍に染まっていた。

 もしルフィと一緒に冒険したら、海賊になったら、どれだけ毎日楽しい冒険が出来るのだろう、と新聞記事を見て何度も思った。

「お前はもっと自由にする方が向いているんじゃねェか?」
「……」
「海軍じゃ満足できねェだろう」
「……、また来ます」
「あァ」

 彼は私より私の事を理解しているようで怖い。この場から逃げるように、先に歩いて行った海兵達の後を追った。


********************


「おやー? イリスちゃん、インペルダウンの見学から帰ってきたのかい?」
「はい! 勉強になりました。ちゃんとレポートも書きましたよ」
「偉いねェ。ご褒美にケーキでも買ってあげようかねえ」
「やったー!」

 海軍本部に戻るとすぐにピカピカ大将ことボルサリーノさんが、私を見つけては頭を撫でながら褒めてくれた。本当この人私に甘いんだから。両手をあげて喜んでいると、連絡係の海兵から声が掛かった。

「失礼します! イリス准将。サカズキ大将がお呼びです」

 サカズキ大将が? 何か呼び出されることしたっけなー。ピカピカ大将とわかれて、サカズキさんの部屋へと向かう。最近は呼び出しくらってもすぐに行くんだから真面目だよなァ私。

 大将の名前を呼びながら入ると、「静かに入らんか」と注意を受けるが、そんなに怒ってもなさそうなのでスルーする。
 というより、いつもより機嫌良さそうだ。何か良いことでもあったのかな。

「そうだ! 昇格の推薦ありがとうございました」
「懸賞金の高い海賊を大勢捕まえちょるんじゃ、当たり前じゃ」
「嬉しいなー。もうそろそろサカズキさんの下につけるかなァ」
「バカタレが……。まだ弱いじゃろうが」
「厳しいなサカズキさんは。ボルサリーノさんはいつもたくさん褒めてくれるのに」
「……。武器を用意させた」

 武器? 彼の視線の先には箱に入った手袋があって、近づいて確認する。

「日頃の褒美じゃ」
「うわァ!」

 海楼石の厚めの手袋だ。懸賞金が高い相手だと能力者が多いから、海楼石の武器はめちゃくちゃ助かるんだよなー。じぃちゃんに武器に頼るなって怒られそうだけど。

 前々から欲しいなとは思ってたけど、まさかサカズキさんが用意してくれるとは。彼も能力者なのに。

「ありがとうございますサカズキさん! 大切に使いますね」

 大きな体に抱きつきながらお礼を言うと、サカズキさんは私の頭を撫でた。この人も本当私に甘い。海軍の仕事をちゃんとやってたらだけど。

 もう一度お礼を言いながらサカズキさんの部屋を出て、貰った武器を部屋に置きに行った。外の空気でも吸いに海でも見に行くか。

 窓から飛び降りて街を歩き海に向かう。海に近づくにつれて風が強くなってくる。海の近くまで来て岩場に腰を下ろすと、自然と出てきた溜息。





ーー真面目に生きるっていうのは、こんなにつまらないものなのか。



「イリス准将?」
「あ、コビー」

 不意に話しかけられて振り向いたらコビーが立っていた。ここで鍛錬でもしていたのか、汗をかいたコビーが竹刀を持って近づいてきた。

「どうされたんですか。元気……なさそうですけど」
「ああ、うん。ちょっとね」
「僕よければ聞きますよ」

 汗をタオルで拭いながら彼は私の隣に腰を下ろした。話を聞いてくれるなんて優しい奴め。

「曹長になったんだってね、おめでとう。もうすぐだね、海軍将校」
「ありがとうございます。でもイリス准将の方が僕よりもっと凄いです。どんどん先へ行く」
「うん……そうだね」
「もしかして、その事ですか?」
「地位は必要なんだ。でも最近楽しくなくてさ」
「そう、なんですか……」
「やっぱり私、海賊になろっかなー!」

 体を上に伸ばしながら大声で言うと、コビーは焦った様子で周りを見回していた。

「だだだ誰かに聞かれたらどうするんですか!?」
「もしさ、私が海賊になったとしたらコビーは私を捕まえる?」
「……はい、僕は海軍なので」
「そうだよね、私は……捕まえられない。"悪い"海賊しか捕まえたくない」

 これから先、ルフィやエースを捕まえろと言われても、私はきっと彼らを捕まえることはできない。
 コビーは考える仕草をした後、私の隣から正面に移動した。

「地位も必要だと思いますけど、僕は自由に飛び回っている貴女が好きです」
「コビー……」

 ちょうど彼の背中に太陽の光が当たって眩しかった。真っ直ぐな目。いつの間にかコイツも逞しくなっちゃって。

「それって告白?」
「えっ!? 恋愛的な意味ではなく、その……!」
「ふっ、アハハ! 分かってるよ。ありがとね、コビー」
「はっはい。いえ……」

 肩に掛かっていた海軍コートを脱ぎ捨てて、彼の頭の上に被せた。

「これ、重いしコビーにあげる」
「ダメですよ、准将なんですから! ちゃんと着ないと」
「んもー、コビーお母さんみたい」
「おかっ!? それは嫌です」
「じゃあね!」
「イリス准将ー!」

 なんかコビーと話してたら元気出たな。街中に行き家の屋根を走りながらそう思った。今とても気分が良い。
 空に飛んでいく風船を見つけたので掴んで下を見ると女の子が泣いているのが見える。屋根から飛び降りて風船を女の子に渡したらお礼を言われた。良い事したなー。

 良い事をしたからなのか否か、歩く先にはスモーカーさん。自然に上がる口角を抑えながら、彼の背中に向かって走る。

「スモーカー准将ー! 元気ですかー!?」

 すり抜けさせることも出来たはずなのに、私は彼に後ろから突進することができた。勢いをつけてぶつかったはずだが、体幹が強い為かスモーカーさんの身体はびくともしなかった。そして彼は怖い顔で振り向いた。

「イリス、お前また昇格しやがって」

 突進したことは怒らないんだ。そういえば今スモーカーさんと同じ地位だな。

「お友達なんだから仲良くしましょうよー」
「お前といくつ離れてると思ってんだ」
「んー、じゅう、にじゅう……いやさんじゅ……?」
「そんなに離れてねェよ」
「アハハ、相変わらずキレの良いツッコミですね」

 ツッコんでるわけじゃねェと言われるのかと思いきや、急に彼は真面目な顔をした。

「お前、なんか変わったか? いや、変わったというか戻ったのか」
「?」
「ここ最近暗ェ面してただろ」

 優しいなこの人は。モクモクと上にいく煙を見て、私は葉巻を指差した。

「スモーカーさんそれ、私にも一本下さい」
「何だ急に。ガキはやめとけ」
「へへっ、吸ってみたくて」

 腕についている葉巻を抜き取り、口に咥えようとすると彼の手が私の口を塞ぐ。前にもこんなことあったっけ。……そうだ、ロシーだ。昔を思い出して笑いが溢れた。

「何笑ってんだ。気持ち悪い奴だな」
「女の子に気持ち悪いとは失礼ですね。モテませんよ」
「?」
「だからそのお前女だっけって顔やめてもらえます? ……えっ、まさか本当に男だなんて思ってませんよね?」

 エースは私のこと男だって思ってるし、まさかスモーカーさんも本気で?
 私を見て何を思ったのか、目の前の彼はブハッと吹き出した。そして私の頭に手を置いてニヤリと笑う。

「お前は可愛い可愛い女の子だよ」
「!!」

 私の頭をポンポンと軽く叩いた後、彼は歩いて行った。あれ反則じゃない? モテないって発言を訂正する。あの人、絶対モテる。破壊力がヤバい。



 熱くなった顔を冷ましながら部屋に戻ると、机の上に綺麗に畳まれたコートが置いてあった。真面目だなァ。