ライン

ぞっこん




「はぁ・・・ゲーデ・・・」

「・・・何?その悩ましげなため息」

「あぁ・・・どうしてゲーデはゲーデなんだろう」

「そりゃゲーデはゲーデでゲーデ以外の何者でもないだろうね」


「あぁ・・・あのチラチラ見える腰のラインとか、色白の肌とか、太股とか・・・」

「すっごい変態発言してるよね、今」

「あぁゲーデ・・・もういっそのこと・・・抱きたいっ!」

「ものすごく問題発言したよね今ぁ!?駄目だよ未成年なうえに女の子がそんなこと言っちゃあ!」


「分かるかテュリ!この愛しくて堪らないボクの愛情!意識の繋がるキミも感じてるはず!」

「胸の奥底にまるで胃もたれの時のような重くてだるい何かをさっきから感じてます・・・」


「ああぁゲーデ好き!本当に大好きっ!抱いてっ!むしろ抱かせて!」

「だからそういうことを言わないの!」


「はぁあぁ・・・ゲーデにだったらボク傷つけられようが罵られようが・・・泣かせようが愛しちゃおうが剥こうが許しちゃうよ・・・」

「後半は君のしたい願望に聞こえるんですがキルさん?」

「はっ!ゲーデの綺麗な肌が・・・!あっ!いやんっ♪」

「はぁ・・・重症過ぎて手のつけようがないから・・・誰か助けて・・・」



「もうっ、テュリはノリが悪いなぁ」

「ノリたくない、本当に遠慮したいから」


「じゃあさじゃあさ!例え話だよお兄さん!」

「何?」




「例えば・・・テュリはカノンノに抱かれたい?」

「何で僕がカノンノに抱かれてるのかなぁっ!?おかしいから!てか、その手の会話は本当に勘弁してっ!」

「恥ずかしがり屋だなぁテュリったら」

「オープンになるくらいなら恥ずかしがり屋で結構です!」


「『テュリ・・・大丈夫だよ』『カノンノ・・・』みたいな甘い展開をさぁ」

「頭の中で僕とカノンノを蹂躙しないでぇ!変な映像が流れてきそうでイヤアアアアァァァッ!!」


「何言ってるのさぁ、ボク等が共有してるのは感情で、頭の中の妄想とか妄想とか妄想とかが伝わるわけないでしょー?テュリは馬鹿だなぁ」

「伝わらなくて良かったと今心の底から喜びを噛み締めてるよ・・・!」

「なに泣いてるのテュリってば。ていうか男泣きしても暑苦しくない爽やかなイケメンボーイテュリって本当、得してるよねぇ〜」

「・・・こうやって弄られるくらいならそんなお得設定いらなかった・・・捨てちゃいたい」



「ねぇねぇ、とりあえずボクは今猛烈にゲーデとランデブーしたいんですがよろしいでしょうか総監?」

「・・・好きにして」

「おっしゃあーっ!待っててねマイダーリン!直ぐに駆けつけるから!」




「ごめんねゲーデ・・・生きて帰ってきてね・・・」




++++++
この二人を書き出すと決まって着地点迷子。
書きやすさと暴走加減が管理人から定評な二身。


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