2回の裏『中二病は本気出せば関係ない』
今日は練習試合。
原先輩は以外にも、勝負どころの時は中二病を発動しません。
真剣になれば残念じゃなくなるんですよね…。
いつもこうであればいいのに。
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「ワンアウトー!竹本、もっと真剣にやれ!!」
「っ、ウスっ!」
捕手なだけあって、よく全体の守備を見ている。
あと2アウト。相手校のネクストバッターがバッターボックスに入った。
「(この人、6番バッターにしては堅いがいい。)」
原先輩は勇斗にサインを送る。
勇斗は頷いて振りがぶって投げた。
パァン!!
「ストライクッ!」
見事にストライクゾーン。さらにはバッターは空振りをした。
この後は打たれたけど、線から外れファール。2ストライクになった。
「一球外して決め球かな?」
「(打たせる)」
「サインはマジですか…!!」
三振を取るのは勇斗に格好がつくけど、練習試合ということも考えていたのだろうか…。
サイン通りこの後のボールはゴロを打たせてアウトを取った。
このようなことが続き、試合は終了。
3対6で勝つことができた。
「そういえば原先輩は試合の時は中二病でないんですね。」
「ん?そうだよ、千春姫。試合と普段の生活は切り替えないとね。」
「試合が終わったとたんにこれですか…。」
「中二病と言えど、本気の時は関係ないよ。」
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