▼唐突にはじまるようで


「よもつへぐいって、別に現世に帰れないわけじゃないんですよね?」
「あら、急に難しい話をするのね」
「最近ちょっと神話の本を読んで。旦那さんが奥さんを迎えに来て、確かに黄泉の者になって姿は変わったのかもしれないですけど、旦那さんが振り返ろうが振り返るまいが外に出ることはできたんじゃ」
「緒都ちゃん、先生、それってちょっとお話が混ざってる気がするなあ」
「あれっ」
保険医の先生の指摘に緒都はいつだったかめくったページの記憶をたどる。あれは図書館通いをはじめてしばらく経った頃だったか。例の神様が『エジプト九栄神』というものだと発覚する少し前に、パラパラとめくっていた神話の本にはそんな話が載っていたと思うのだけれども。
「日本神話とギリシャ神話とで、確か似たお話があったんじゃないかしら」
「あ、そうか。そうかもしれないです」
空条を名乗る以前の緒都の記憶が薄れていくことについて、もしかしたらそういうことだったのかな、なんて思ったというだけの印象だから、あまり深くは記憶してこなかった。まあ仮によもつへぐい説が正しかったとしても今更であるし、ホリィの作った食事でのよもつへぐいなら後悔はないな、とやはりさほど気に留めなかったので。
それはそうと、重要なのはストーリーの書き起こし作業の進度だ。これがなかなかに進んでいるのである。未完成とはいえ、神様リストを作れたことというのは大きい。承太郎は相変わらずきっちり送り迎えをしてくれているけれど、道順だけならもう必要ないくらいに通い詰めているのである。
ところで、送り迎えしてくれるその本人だけれども、現在喧嘩からの職員室に呼び出しの最中だ。すぐに終わるから待ってろ、と緒都は保健室に預けられて待機中である。保険医の先生相手ならば緒都も随分慣れて、今更気を張る必要はない。それをわかっているからこその判断なのだろう。こういった気遣いが常の兄であるからあまり普段の生活の中で実感することはなかったが、やはり承太郎は喧嘩盛りの少年のようである。直接喧嘩の場面を見てはいないが、今回のことでようやくその一面は見えてきた。気付いていなかっただけで、緒都の居ない範囲ではやんちゃをする機会もあったようだ。
それにしても呼び出しに応じるとは、案外いい子である。しかし緒都に対してすぐに終わると宣言した以上、教師がどれだけ長引かせようとしても承太郎は彼なりの『すぐ』で引き上げてくるのだろう。
事実、緒都にとっても『すぐ』の経過時間の後、保健室の扉をのそりとくぐる黒い影があるわけなので。
「お帰り」
「おう。帰るぜ」
「うん」
入り口で待つ承太郎のそばへ、緒都は鞄を持って小走りに駆け寄る。教室を出る前に「さようなら」と先生に会釈をして出れば、「気を付けて帰りなさいね」と明るい声が二人を見送った。続けられた「ジョジョ、喧嘩もほどほどにね?」という忠告には承太郎は肩をすくめるだけで振り返りもしない。代わりに緒都は慌てて振り返り、もう一度会釈をしてから、その間に開いてしまった承太郎との距離を駆け足で取り戻した。
「怒られた?」
「……まあな」
些細な会話のつもりだった。しかしどことなく、首が痛くなるほど上にある承太郎の表情が曇っているようにも見えて、緒都は何気ないつもりの言葉のどこにこの表情をさせる要素があったのかと、少々の戸惑いとともにぱちぱちと瞬きをした。怒られてしゅんとしてる、なんてことはない。そんなの今更過ぎるし、ばつが悪いというのとも、そもそも雰囲気が違うのだ。
「……どしたの?」
口をついて出た言葉は、これまで緒都の方が散々承太郎からかけられてきた言葉だった。同じことを思ったのかは知らないけれども、問われた承太郎はほんの数秒、無言で緒都を見下ろして、それでも結局は「何も」と短く返してはぐらかす。
……そりゃあ、これまで散々はぐらかして隠し事をしているのは緒都の方だから、しつこく問いかける資格なんてありはしないけれど。
喧嘩の内容になにかあったのだろうか。普段とは違うタイプの面倒事に絡まれてしまったとか。
あれこれと兄の心を曇らせる可能性というものを考えてみるけれど、どれもなんだかしっくりこなくて、終いにはそう思ったことから気のせいだったのだろうかと自信がなくなってくる。まず、このポーカーフェイスから何かを読み取れると思った時点でちょっとばかり考えが甘いのである。
結局その日はそれ以上何かを聞けることもなく、普段通りに承太郎とは図書館前で別れた。うだうだ考えても仕方がないので、緒都は気持ちを切り替えて例のノートの補完に挑むことにする。お気に入りの席は今日もしっかり空いていた。
他の誰かが来ないうちに、と早々に陣取るのは壁沿いにパーテーションで区切られた一人席。ちょうど神学系統の本棚の近くにあったので、いつのまにかここを使うことが習慣化してきた。といっても、例の神様シリーズが発覚してからは、ほとんど神学系の本は触っていない。この頃はもっぱら地理系の資料だ。シンガポールだのインドだのといった地名のワードを手繰り寄せては、断片的な記憶の繋ぎ合わせに努めている。
緒都は机の上に置いた鞄の内側のジッパーを引き、中からノートを一冊取り出して静かに広げた。思い出したことがあれば忘れないようにとバラバラに書き留められた言葉の羅列はとにかくまとまりがない。しかしページをめくった先のスタンドリストはある程度が埋まっていて、始めた当初に比べれば随分ひねり出せたものだと思う。
それに手帳の方も。あれはあくまで緒都の精神安定剤というか、緒都と吸血鬼の静かなる戦い、という名目のザ・ワールド時止めスコア表でしかないのだが。しかしこれを見ていると、DIOがじわじわと成長を遂げていることがわかる。……実は今でも、彼がただ無害な吸血鬼として存在しているだけ説、もしくはこれはただの不思議現象説を推したい気持ちは捨てきれていない。とはいいつつ、結局は捨てたくないという方が正しくて、正直な気持ちではもう彼の存在は否定できないものと認識してしまっている部分があるのだけれど。
……承太郎が何事も無く高校を卒業したときには、これは大人しく破り捨てよう。いや、現実的には破り捨てるには厳しいところがあるので、資源回収の時にでもこっそり紛れさせて処分しよう。明確な時期はわからないけれど、少なくとも何かが起こるのは承太郎が高校生の時期。友人が「十七歳コンビが!」とよくまとめた呼び方をして承太郎と花京院を指していたはずであるし、何よりエジプト吸血鬼討伐ツアー中の承太郎はあの学ラン姿だった。高校を卒業してあの黒い制服とさよならをすれば、もうあんなストーリーは存在しなかったのだと判断してもいいはず。
だからそれまでは、やっぱり頑張るのだ。緒都は筆箱を開けて鉛筆を握り、歯抜けの情報の羅列に没頭し始めた。
しかしそれを引き戻すのは焦りの滲んだソプラノボイス。静かな図書館に似合わないその慌ただしい声が響いたのは、時計の針が緒都の帰宅時間に近づいてきたころだった。






「空条の条と承太郎の承でジョジョと呼んでいる……」
ああ、このやりとり。ものすごく覚えがある。緒都はホリィの一歩後ろに控えて、青白い顔をしながらぎゅっと鞄の紐を握りしめた。
現在ホリィと二人で訪れているここ、留置場。ざわざわと人の声が重なって騒がしい空間の中、二人の警察官に導かれながら鉄格子の続く薄暗い道を歩いていく。ホリィは最初こそ「いやんいやん」と息子のしでかしたことに頭を振っていたものの、今では随分呑気なもので、警察官と雑談を交わすというタフさを見せつけている。
一方の緒都はといえば、覚悟を決める間もなかった『はじまり』に未だ脳内はふらふらと眩暈を起こしていた。いや、わかっている、本当は覚悟をする時間は十分にあった。しかし本当の意味での覚悟にはやはり足りなくて、その結果が始終無言の今現在であるのだ。
図書館にホリィが来た時点で何かあったとは思っていた。そもそもやってきたホリィが「緒都ちゃん、大変なのよ!」と来れば何もないはずがない。よくよく考えれば、今日の下校中に感じた承太郎の物憂げな顔は勘違いではなかったということだ。たぶんきっと恐らく、あの時の承太郎はすでに己のスタンドの片鱗に気づいていたのだろう。緒都の見ていない範囲で、すでにソレは出現していたというわけだ。
そしてその暴走は、緒都を図書館に送り届けた後の、家までの帰路で起こった。どうやら放課後呼び出された喧嘩の延長線で絡まれたらしく、相手は総じて大怪我の病院送り。どこまでが承太郎本人でどこまでがスタンドなのかは不明だが、まあ警察も帰っていいと言うとおり、多勢に無勢の返り討ちであるから、たとえ目に見えないチート能力を前にタコ殴りにされたのだとしても同情の念は湧いてこない。
承太郎が無事ならいいのだ。そしてその不安は、辿り着いた牢屋の向こうにある本人を前にしたことで無用なものだとすぐに示された。兄には傷一つなく、ベッドの上にふんぞり返ってまったく不便はなさそうである。
そこからは、やはり見覚えのあるやり取りの連続だ。俺には悪霊がとりついているぜ、拳銃だってとれるんだぜ、弾だって止めちまうんだぜ、ほかに何をしでかすかわからねえから俺は残るぜ、帰んな!というのがその要約である。ううん、たしかに怪奇現象。緒都にはさっぱり見えなかったが、もはやスタンドの存在は疑う余地もないだろう。しかし、緒都が見てきた話というのはほぼ全てスタンドが描写されたものであったから、この一般人視点、新鮮である。
いや、そんなことよりも。そう悠長に構えている場合ではない、というか、実のところ一周回って悠長なだけであって、緒都の思考状態はフリーズ寸前であった。突如目の前に叩きつけられたストーリーの存在。例え頭のなかですでに八割はその存在をあるものと感じていたとしても、いざ十割の形で見覚えのあるものが展開されてしまうと、その衝撃はどうしようもなく大きい。
「……帰ろうよ……」
なので、力なくこぼしてしまった声は仕方がないと思うのだ。
「悪いものじゃないよ。大丈夫だから、帰ろうよ」
別にどうにか展開をねじ曲げてやがて来るものを変えたかったわけではない。むしろ今この時点では変えることでもたらされる害の方が大きいだろう。しかし緒都はそんなことよりも、ただただ、今は絶対的な精神安定剤が必要だったのだ。
だって家に帰っても承太郎がいないなんて。別に家でもいつも一緒にいるわけじゃあないけれど、いるという事実があるだけで得られる安心感が違う。それはいわゆる刷り込みだ。そうだとも。けれどもこの不安の形は、あの公園での迷子の気持ち似ている。改めて実感してしまったのだ。ここが緒都のあるべき世界ではないのだと。だから、あのとき、この身を取り巻く全てが『違う』のだと呆然としていた緒都をはじめて繋ぎ止めてくれた声がほしい。「緒都」と、最初に唯一緒都が緒都であるという証を示してくれたときのように、救ってくれるのは承太郎だと思ったから。
だからとりあえず、一緒に帰りたいというのが本音である。スタンドの件はおじいちゃんに相談すればいいのだ。承太郎に悪霊がついて大変なの、助けてパパ、日本まで来てほしいの!とホリィがお願いすれば間違いなくすっ飛んできてくれるだろうし、どうせ待つならそれは冷たい牢屋の中でなくたっていいはずで。
「緒都」
「帰ろうよ」
「帰らねえ。お前に何かしちまってからじゃ遅いんだ」
「大丈夫だよ、何もされないよ。不安なら部屋には近づかないから」
「駄目だ」
「でも」
「駄目だ。……黙ってババアと帰れ。聞き分けろ」
「……」
だめだ兄の決意が固すぎる。分かってはいたけれども、なんとも頑固だ。こんな状態の承太郎を動かすとなったら、実力行使以外では確かな根拠をもってスタンドの安全性を説くしかないだろう。しかし緒都にはそれができないし、できたところで生じる問題の方が大きい。「緒都ちゃん、今日は帰りましょう」とホリィが引き下がるとなったら、ますます引く以外の選択肢がなくなってしまった。承太郎に至ってはもう話すことなんてないと、ベッドの方へ戻って眠る体勢に移ってしまっている。
結局その日は『シナリオ通り』に承太郎は留置所を出ることなく、緒都は警察官に同情の目を向けられながらも、結局はホリィと二人で家に帰ることになった。ただでさえ広いと思っていた家はたった一人が減っただけで驚くほど寂しく感じられて、ここに緒都がいなければホリィは一人きりだったのだと思うと何とも虚しい気持ちになった。まあそれを考えるのなら、緒都がここにいたことは良いことだったのかもしれない。
「緒都ちゃん、ママね、おじいちゃんを呼んだの」
「へっ」
そんなちょっぴりしんみりした空気の中で、ホリィが食卓に投下した爆弾は大きかった。いや、わかってた。わかっていたけれども。しかし早い。てっきりもう少し承太郎への説得回が続くのかと思っていた。その日のうちに呼んじゃう訳ですね、ううん、ついに来るのか、ジョセフ・ジョースター。
「ごめんね、急に会わせて緒都ちゃんに負担をかけたくはなかったんだけど……」
「……いっ、いいよ!大丈夫。必要なことだから」
「ジョセフおじいちゃんなら何とかしてくれるかもしれないわ。あの青い腕……そうだ、緒都ちゃんには見えていた?承太郎が拳銃を奪った時、誰かの腕が伸びていたように見えたんだけれど」
「……えっと、腕は見えなかった。けど、何かが拳銃を奪ったってことはわかるよ」
「そう……うん、あれが何であるにせよ、承太郎をいつまでも檻の中にはいさせられないわよね。よし!そういうわけでママは明日、おじいちゃんを迎えに空港に行ってくるわ!緒都ちゃんに学校を休ませるわけにはいかないから、明日は登下校が一人になってしまうかもしれないんだけど……」
うわあ、猶予が出来た。おじいちゃまとの対面に猶予が付いたよ、万歳。もちろん、それに関しては特に不満はない。ずるい話だけれども、身内との対面が先延ばしになるのは実のところ嬉しくもある。対面時には承太郎がいればなおよし、であるので、ジョセフと会うのは承太郎の釈放後が望ましい。ジョセフが来るとなれば承太郎が出てきてくれるかどうかという心配は必要なくなるわけだから、無理についていきたい理由もやはりなかった。
なのでもちろんここで返す言葉は「わかった」と「大丈夫」である。ほっとしたホリィがあれこれと忙しい準備のために部屋を出ていくのを見送って、緒都はまず一息をついた。祖父との対面については、与えられた猶予でしっかり心の準備をしておこう。
それよりも、緒都には早急に考えなければならないことがある。ずっと後回しにし続けてきた『どうするか』についてでだ。
こうなった以上、何かが起きて承太郎はエジプトへと旅立つのだろう。旅立ち前後の記憶がぽっかり抜けているせいでハッキリと言えないのが悔やまれる。「花京院だよ!花京院!肉の芽院!!見て見てほら!」と肩をバシバシ叩いてきた友人をうっとおしく思わずに素直に目を開けておけばよかった。序盤に関する緒都の記憶と言うのは、承太郎釈放からの、この首から下が御先祖様で首から上がディオなんだよ、というような流れまでしか残っていない。次にぼんやり再開する記憶の中では、彼らはもう遠い異国の地に居たのである。
そんな彼らの旅に同行するなんて選択肢は、実のところ最初から排除されている。だって考えるまでもなく足手まといにしかならない。スタンド能力はおろか、基礎能力から平均以下だ。着いて行ったところで、長い旅路でバテて体調を崩して、というのがオチである。最悪人質にでもなろうものなら、彼らの旅にいらない危険を招くだけだ。
だから、何かするとしたらここで残って出来ること。彼らの中にやってくる死については特に、どうにか、水難の相が……という程度にでも注意喚起をできたらいいとは思っていた。しかしそんなもの、きっと子供の戯言としかとられないだろうし、たとえば花京院の目の負傷を水難の相なんて言い方で注意したところで、それ以前に海と言う大きな水たまりを経過するわけで、どの時を特定して気を付けろという伝わり方にはならない。それとなく、というのには無理があるのだ。なんの力もコネもない女子高生ひとり、遠方からこっそりできることなんて。
……となると、だ。可能性としては視野に入れつつも、本当にそれでいいのかと決断できずにいた唯一出来そうなこと。最も手っ取り早く、最も確実な方法。それは紛れも無く、カンニングペーパーの公開だろう。
けれども。そう、何事にも結局「でも」「だけど」が付きまとう。今回の場合はその信憑性および、公開に伴う影響の是非だ。前者については情報そのものに本当に信頼性があるのかという点でもそうであるし、それを信じてもらえるか、という点でもそうだ。一番の問題は情報そのものに意味が無いこと。この世界が原作ブレイクな構成であったのならば、カンニングペーパーの中身は完全な世迷言である。
後者については……つまり何かを変えることでより事態が不味い方向へと向かいはしないか、という懸念だ。仮にカンニングペーパーそのものが敵サイドへ渡った場合、承太郎たちがどのように敵スタンドを攻略するかがバレることになり、それをも封じた攻め方をされるかもしれない。そうなったら、死ぬかもしれない命を救うどころか、皆仲良く全滅なんてことになりかねない。
考えるだけで重すぎる責任。緒都は頭を抱えて溜息をついた。
でも、だけど。またしてもそんな言葉を心の内に重ねて、やはり溜息。何もしないことの後悔と、何かしたうえでの後悔はどちらが重いのだろう。……いや、どちらにしても、結局はやってきた結果の重さの分だけつぶされる。緒都にはどうしたらいいのか、わからない。
……わからない、から。
「……承太郎に任せよう」
思考放棄。問題の丸投げだ。今此処には居ない兄の名を呟いて、緒都はパン、と自らの両頬を挟むように叩いた。
我ながら臆病な根性無し、なおかつせこくてゲスイ考え方である。でもいい。もういいんだ。開き直るしかない。そうするならするで、今から急いで準備をしなければ間に合わない。
結論、承太郎がエジプトへ旅立つことになったら、カンニングペーパーを手渡す。そしてその信憑性に自信が無いこと、もしかしたら全くの意味のないものかもしれないこと、ともかく必要なことを素直に伝えよう。それから、渡した情報が有益であった場合、それをどうするかは全て任せると。
本当にごめんなさい、申し訳ないとしか言いようがない。しかしもう緒都には、自分にはそれ以上の判断を下すことができないことがわかっていた。この行動の結果、兄に変な顔をされてもいい。そうなったのなら仕方がない。
ともかく今は、あのノートの中身をどうにかまとめて手渡せる形にしなければならない。完全ではなくとも、せめてスタンドリストとそれにまつわる出来事と。そして何より、誰がどうやって、なぜその命を落とすのかを。

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