2000年後もラブソングを


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Devote sweet time to you


7


「次はお化け屋敷か?」


デイジーの帽子を被ったリヴァイさんにすっかり見慣れた頃、ホーンテッドマンションに行った私たち。


「お化け屋敷、と言うか…お化け屋敷になるのかなぁ?」
「ホーンテッドだしな。」
「でも、たぶんリヴァイさんが思ってるようなお化け屋敷じゃないですよ?」
「…どういう意味だ?」
「うーん…怖くない?」
「あぁ…。」


でもリヴァイさんがお化け屋敷とか、苦手だったらちょっと可愛いかも、とか。
そんなこと思った。


「足元に気をつけて順に前にお進みください。」


薄暗い中2人乗りのカートに乗ると、ゆっくりとカートが動き暗闇の中を進んでいく。


「リヴァイさん、」
「うん?っ、」
「今日は、本当にありがとうございました。」


ピンクのデイジーの帽子を被っているリヴァイさんを見たら…。
閉園までいるって言ってくれたリヴァイさんを見たら…。
なんだかすっごく、胸がきゅっとしてきて、少しでも早く、リヴァイさんに触れたくて…。
真っ暗なところで2人きりになったところで、リヴァイさんの頬にキスをした。


「楽しいか?」
「はい、すごく!」
「そうか。」


その後は、カートの中にもう1人写り込むなんてホログラフィ、全く視界に入って来なかったくらい、ずっと唇を寄せていた。



「はい、リコちゃん!ダッフィとシェリーメイ!」
「ありがとー!!」


翌日の月曜日の学校。
約束通りリコちゃんにダッフィとシェリーメイの限定グッズをお土産に買ってきた。


「お金払うよ!」
「あ、大丈夫大丈夫!…実はそれ、リヴァイさんからリコちゃんに、って、」
「え?」


ホーンテッドマンションですっかりテンション振り切れた私は、前日リコちゃんに言われたことをリヴァイさんに話した。


「それで渡す時に言えって言われたことがあって…、」
「うん?」
「『お前もたまには役に立つな、クソメガネ』って…」
「…………」


その言葉にリコちゃんが手に持っていたシェリーメイのぬいぐるみが、ぐっ、と凹んだ気がした…。


「で?楽しかった?」


少しの間の後、気を持ち直したらしいリコちゃんがそう聞いてきた。



「うん、すごく!いっぱい写真も撮ったの!…えぇ、っと、ほら!」
「…………まぁ、楽しかったなら良かったな。」
「うん!リコちゃんほんとにありがとう!」




「(ピンク?あのチビがピンクのデイジーの帽子?ヤバい、夢に出てきそう…)」




なんて、リコちゃんがリヴァイさんの帽子にドン引きしてるなんて思いもせず、ニヤニヤしながらちょっと疲れた体のまま昨日の写真を見ていた。




「ちょっとモブリット!今日リヴァイは!?」
「あー、リヴァイさん週末風邪引いたとかで今日遅刻って話ですよ。午後からじゃないですか?」
「はぁ!?月曜の朝から何言ってんの!全く、たるんでるんだからっ!」
「それ、あんたに言われたくないだろ…。」



「(やっぱり昨日、夕方の段階で帰っとけば良かったかもしれない…)怠ぃ…。」



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bkm

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