2000年後もラブソングを


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Devote early summer to you++


2


『フィーナちゃん、リヴァイと連絡取ってたの?』


翌朝、夜中にリコちゃんのお兄さんからそんなメッセージが着ていたのに気がついた。


『おはようございます。はい、お兄さんが忙しいそうなんで、リヴァイ先生にいろいろLineで教えてもらってました。』


送信ボタンをタップして、学校へ行くための準備を始めた。




「よぉ。お前忙しいんじゃないのか?」
「お前に俺の気持ちがわかってたまるか…!」
「…」
「俺はお前が世間から白い目で見られないようにどんだけ必死に」
「ファーラン。」
「あ?」
「お前、何年俺とつるんでる?」
「は?」
「俺がお前の言うところの『世間の目』など気にしない人間だってこと、いい加減気づいたらどうだ?」
「開き直るんじゃねぇよっ!いいか?この際もう会うものは仕方ねぇ。他に代わりがいねぇんだ、お前に代理家庭教師を譲ってやる。だけどな、日頃Lineで何教えてんだか知らねぇが、この期間は勉強以外教えんじゃねぇぞ!?俺の信用問題に関わってくるんだ!いいなっ!?」
「(コイツ、)」
「返事しろよっ!!」
「(フィーナどうこう抜きにしても、からかうとおもしれぇよな、やっぱり…)」
「おい、リヴァイ!」
「そう目くじら立てるな。俺がどうこうしたわけじゃない。向こうの『ご指名』だ。」
「ご指名、って…。いや、だいたいお前らいつから連絡取り合ってんだよ!俺知らねぇぞ、そんなこと!」
「お前がそれ言うか?」
「あ?」
「『何かあった時のために連絡先交換しとこうか』と言って、引き受けるとは言ってなかった代理家庭教師にさせられたあげく無理矢理Lineのアドレス交換させられたよな?お前の家のリビングで。」
「………俺のせいかよっ!?あぁ、もう!!!なんであの日お前に頼んじまったんだっ!!!」
「(ほんとおもしれぇな、コイツ)」




「先生!」
「来たか。」
「お待たせしました…!」


その日は1時間目の授業から、早く放課後にならないか、って、ソワソワしていたことを覚えている。
以前のように駅マックの、カウンター席でリヴァイさんはコーヒーを飲んでいた。


「あぁ、ファーランには俺から言っておいた。」


昨夜のお兄さんからのメッセージから、そんな気がしていたけど、やっぱり、と、思いながらリヴァイさんにお礼を言った。


「それで昨日説明出来なかった奴だが、」
「は、はい!」


そしてこの日から、再びリヴァイさんから直接勉強を見てもらうことになった。



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bkm

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