Attack On Titan


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ゴロツキ純愛ラプソディ


6


「へぇ!じゃあエリザは、」
「はい。元は医者志望だったんです。」


とりあえず顔見知りになったわけだし、ぼちぼち話しかけてりゃいいか、って接近してるうちに、だいぶ突っ込んだ話もしてもらえる仲になったんじゃないか、って時。


「あのさー、」


うちの馬鹿が口を開いた。


「ファーランて、さ、」
「うん?」
「エリザが好きなのか?」


まさかの本人目の前にしてのこの言動に、


「はっ!?ばっ、おまっ、何言っ」


さすがの俺も動揺してしまったわけだが…。


「ファーランすっげぇキョドってんだけど。」


馬鹿に馬鹿にされて一瞬で冷静になった。


「………」


この馬鹿、どうしてくれようと思った瞬間、


「イザベル、そういうことは言われた方も聞いた方も困るものよ。」


エリザが間に入ってきた。


「え?そうなのか?」
「そう思うけど?」
「エリザは困ったか?」
「え?うーん…困った、と言うか…ありもしないことを言われても反応に戸惑うと言うか…。」
「…ふーん…?よくわかんねぇけど、そういうものなのか?」


エリザとイザベルのこの会話とこの時の態度に、少しだけ違和感を覚えた。
こう言っちゃなんだが、エリザのその見た目から、あんまり男経験なさそーな、清純そうな印象を受けたんだが…。


「なぁ、」
「あ?」
「仮にエリザがすっげぇ遊び人だったらどうする?」


あの態度はそれとは違う…。
むしろ、どちらかと言うと「慣れている」ような…。
いや、男の扱いに慣れている、とは、少し違うな…。
けど今までの印象とは違う何かをエリザに対して抱いた。


「愚問だな。」
「え?」
「別にどうもしない。」
「お前なぁ…。」


この場合の「どうもしない」と言うのは、エリザを好きかどうかと言う思考をどうもしないのではなく、そもそもにして現段階で顔見知りですらない状態を変わらず維持する、と言うことを指すんだろう…。
コイツのこれは奥手、と言うのか純情、と言えばいいのか…。


「何ため息を吐いてやがる。」


知らず知らずに出たため息をリヴァイに聞かれツッコミが入った。


「あぁ、なんかもう…よくわかんねぇなぁと思ってさ。」
「…はぁ?」


大まかに言えば男女のこと。
細かく言えばリヴァイとエリザのこと。
むしろわかる日は来るのか?なんて思うと、もう1つ、大きなため息が出た。



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bkm

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