Detective Conan


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カタルシス


6


「白馬くん、相変わらず人気あるね」


最近、名前の口からイギリス帰りのキザな探偵ヤローの名前を聞く機会が増えた気がする。


「なに?気になんの?」
「そういうわけじゃないけど、…アレだけ人気あると疲れないのかなぁ?とか思って」


正直おもしろくない。


「ありゃーもう趣味だろ、趣味!自分が騒がれたいだけだから疲れるわけがない!」


名前は青子と比べたら大人しい。
だからなのか、特に仲が良い男ってーのは俺以外いない。
つーかいても排除するけど。
そのせいか俺との会話で何度も名前があがる男は珍しい。
今までにない焦り。
まだ興味とは言えないのかもしれないが、名前の中で白馬が何かしら引っかかる存在であることは、きっと間違いない。
…オンでもオフでも迷惑この上ない奴だ。


「あんなキザヤローより俺の方が良い男だろー?」
「…そうなの?」


俺の精一杯の口説き文句も、あっさり流される。
柔らかい、笑顔と共に。
脈があるのかないのか。
じれったいこの関係も、そろそろ変え時なのかもしれない。
白馬の存在はそんな予兆を孕んでいた。

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bkm

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