Detective Conan


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カタルシス


40


何がどう、というほどのことではないのかもしれない。
だが…。
曲りなりにも探偵の端くれとしては、2人の間の些細な歪のような違和感に、気づかないわけがなかった。


「青子さん?」
「え?」
「名前さんと、何かあったんですか?」


僕の言葉に青子さんは一瞬、瞳を動かした。


「べ、別に何も、」
「…嘘をつかれているかどうかくらい、僕にもわかるんですけどね…」
「あ、青子は別に…」


僕には言いたくないことなのかもしれない。
そういうことだって、あるだろう。
それでも…。


「良ければ相談に乗らせてください。…何があったんです?僕は青子さんの味方ですよ」
「…っ…」


彼女の力になりたいと、なろうとするのは、間違っているのだろうか?


「…が…」
「え?」
「…快、斗、が、」


どのくらいかの沈黙の後、青子さんが口を開いた。
それは知らなかったわけではない事実。
彼女が誰を見ているかなど、…彼女を見ていればわかること。
だが…。
本人の口からは、決して聞きたくなかった事実だった。

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bkm

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