■もしもパイズリをしこまれたら後編
きゅっ、て触ったら、工藤くんの体がピクッと動いた気がした。
「そ、それから…?」
「…それから、手動かして」
「う、動かすって?」
「上下に…こう、こんな風に…」
1〜2回工藤くんが私の手の上から自分の手を重ねて動かした。
工藤くんの手が離れてから自分でしてみるけど…。
え、コレ皮が動いてるの?
え!?なに、どういう原理!?
皮が上下してる!
やだおもしろいっ!!
「ちょっと待てっ!」
「え?」
なんだかおもしろくなって勢いよく上下に手を動かしてたら待ったがかかった。
「…なんか間違えた?」
「いや…。間違っちゃいねぇ。間違っちゃいねぇんだけど、とりあえず落ち着け…!」
「うん?」
跪いた格好から見上げた工藤くんの目じりがほんのり涙汲んでる気がした。
「とりあえず手は一旦離して、」
「うん…?」
「オメー、」
「うん」
「く、口でできるか?」
「え?」
「舐める、っつーか、咥える?」
く、口でって、……口!?
だ、だってそんなすっかりアルトバイエルンを口で…!!?
「…出来ねぇならいーんだけど、」
−悪かったな、無理に触らせようとして!−
で、でもここで出来ないって言うとまたさっきの不機嫌にゃんこカムバック…!!
や、やる前から拒否したらきっとまた不機嫌にゃんこ…!
な、なら少しくらい…!!
「……マズッ!!何コレすごいマズイんだけどっ!!青汁カルピス割が発酵した感じだよ!!?」
「…………オメーにもう頼まねぇよ!」
し、しまっ…!
思わず本音が…!!
「…じゃー、さっきみたいに手で」
た、確かにマズイけどさ。
でもさ、工藤くんも私の舐めたりしてるんだし?
私もしないとそれはやっぱり工藤くんに対して失礼になるわけで。
男女間は性の不満で破局、なんてことも多々あるって園子が言ってたし…!
それだけは絶対嫌!!
ど、どどどどどどどうしよう!?
アルトバイエルンを舐めるの!?
…いや、コレがアルトバイエルンだと思うから、ダメなんだ!
工藤くんさっき舐めたり咥えたりって言ってたし。
これは新種のガリガリ君だと思えば…!
そうだよ!
これはアイス、これはアイス、これはアイス
「…って、名前オメー聞いてるか?」
「…」
「だからもう口ではいいか、っ!?」
や、やっぱりマズイ!!
でもこれはアイスこれはアイスこれはアイス
「…っち、ちょっと待てっ…!!」
「ふぇ?」
「(なんでコイツこんなに舌遣いが上手ぇんだっ!!)…も、もう1つ頼みがあんだけど」
「な、なに?」
「…む、」
「む?」
「…………胸で挟めるか?」
「……は?胸?」
「だからー!…谷間に挟めるか、って聞いてんの!」
「…谷間に…」
って、こういうこと…か、なぁ?
「こ、こう…?」
「…」
「…工藤くん?」
「すっげぇ、」
「うん?」
「官能的」
そう言いながら私の頭を撫でる工藤くん。
挟んで胸を使って擦る(擦るっていうか、撫でるくらいな感じの気が…)って工藤くんが教えてくれた。
で、谷間からチョロっと出てるアルトバイエルンを舐めたりするんだって。
…こんなの気持ちいいのかな?
さっきの方ががっつり舐めれたり咥えることができるんだから、同じ行為ならさっきの方が絶対気持ちいいと思うんだけど…。
チラッと工藤くんの顔を盗みみるとちょっと苦しそうで。
目が合った工藤くんはやっぱりどこか涙目で、息も上がっていて。
こういうのを「官能的」って言うんじゃないかなって思った。
「やん…」
「…オメーほんっと乳首弄られんの好きだよな」
私の頭を撫でていたはずの手がいつの間にか胸に来ていて。
好きだとか好きじゃないとか、そんなのまだわかんないよ!
「でも、」
「んっ…」
よっ、と小さく声を漏らして工藤くんが私を抱き上げベットに寝かせた。
「その顔すっげぇ可愛い」
「あっ…」
工藤くんは私が乳首弄られるの好きって言うけどさ…。
私は工藤くんがおっぱい好きなんだと思う!
「名前」
「うん?」
終わった後、工藤くんが抱きしめておでこにちゅってしてきた。
…工藤くんがおでこにちゅう!
普段こんなことしないのにっ!!
しかもさっき、
−すっげぇ可愛い−
可愛いって!
私にメロメロだってっ!!
絶対あんなこと言わないのにっ!!
工藤くんおっぱい好きだから、胸でアルトバイエルンを挟むとテンションあがるんだ!
だから普段言わないようなことを…!
そうに違いない!!
じ、じゃあこれからもアルトバイエルンを挟めば工藤くんから愛の言葉が…!!
「え?名前がする?」
「う、うん…!ほ、ほら!座って座って!!」
「お?おぅ…(よくわかんねーけど率先してフェラやパイズリしてーってなら、なぁ?)」
こうして「いつも」パイズリをすることになるのでした。
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bkm