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もしもパイズリをしこまれたら前編


工藤くんとにゃーにゃーするようになって、ちょっとだけ時が流れて。
正直まだ気持ち良いとか、い、いく?とか。
わかんないでいるけど…。
工藤くんは、気持ち良いのかな?とか。
ちょっとだけ、そんなこと考えるゆとりが出来た頃。
いつものように工藤くんちで勉強してたのに、いつの間にかベットの上でほぼ裸にされた時


「え?なに?」
「だからぁ!…オメーも触ってって言ってんの!」


にゃんこが猫語を話出した。


「どこを?」
「…それ聞くか?フツー」
「うん?」
「ここ!」


ここ!と言って手を引っ張られた先は、


「ひぃっ!?」


アルトバイエルンがチャックの向こうに収納されていた。


「…さすがに傷つくぞ、それは」
「だ、だだだだだだだってそんな何触らせる気!?ハレンチ!工藤くんハレンチ!」
「ハレンチってオメー…」
「だってそんなアルトバイエルン触れだなんてっ!!」
「は?」
「え?」
「………アルトバイエルンがどうした?」


し、しまっ…!
うっかり本人の前でっ…!


「…なぁ名前」
「な、ななななななに?」
「アルトバイエルンがどうしたって?」


…怖いっ!
怖くて顔が見れないっ!!
って、


「痛い痛い痛い痛い痛い!!」
「俺のどこがアルトバイエルンだっ!?もっとデケェだろーがっ!!よく見ろよっ!!」
「そそそそそんな見れるわけないじゃんかっ!!」
「だから今触ってみろって言ってんだろ!?よく見てから物を言えっ!!」
「そんな触れるわけないじゃん!!」


私が叫ぶように言った言葉を聞いた工藤くんが、しばらくの沈黙の後大きくため息を吐いた。


「もーいい」
「え?」
「悪かったな、無理に触らせようとして!」


それだけ言って工藤くんは私に背を向け横になった。


「く、工藤くん…?」
「俺寝不足で眠ぃからオメー黙ってろ」
「え、で、でもっ…」
「…」


工藤くんはそれっきり口を聞かなくなった。


「ね、ねぇ、工藤くん」
「…」
「も、もう、アルトバイエルンなんて言わないから!」
「…」
「そ、そうだよね!アルトバイエルンなわけないよね!?」
「…」
「じ、じゃあ今度からはフランクフルトに、」
「名前」
「な、なにっ!?」
「煩い」


そりゃあさ、逆の立場だったら、ね。
工藤くんから「触りたくない」とか言われたら私もショックだよ?
だから工藤くんが機嫌悪くなったのはわからなくもないよ?
…でもさ…。
工藤くんは普段怒りっぽくてチョップとかするけど、こんな風に無視して私に背向けたりとかはしなかったから、なんだかすごく、悲しくなった。


「ご、ごめん、なさい…」
「…」
「…ごめんなさい……ぐすっ…」
「…何泣いてんだ、オメー」
「だ、だって工藤くんお、怒っ…」
「…だから別にもーいいって言ってんだろ?ほら、さっさと服着ろ」
「や、やだっ!」
「はあ?…オメーなぁ、俺は今日はもう」
「どうすればいいの?」
「あん?」
「ちゃんと触るから!」
「…」
「で、でもどうすればいいかわかんないから、教えてもらわなきゃだけどっ」
「…」
「ど、どうすればいいの…?」


チラッと工藤くんを見たら、右手で顎を押さえて何か考えていた。


「…工藤くん?」
「…んじゃあ、とりあえずそこ座って」


そこ、って指刺されたのは、ベット脇のフローリング部分で。
言われた通りフローリング部分に座ったら、お尻がひんやり冷たくなった。


「言っとくけど、」
「うん?」
「俺はもういいって言ったんだぜ?オメーがやるって言ったんだからな?やるからには最後までやれよ?」
「う、うん…」


工藤くんはそう言いながらフローリングに座る私を足の間にいれる感じに、縁から足を下ろしベットに座るような体勢をした。


「…で、ど、どうすれば…?」
「じゃー…、まずズボンや下着脱がせて」
「えっ!?私がアルトバイエルン取り出すのっ!!?」
「…」
「…あ!や、フ、フランクフルト?」
「…この際呼称はアルトバイエルンでもシャウエッセンでもなんでもいーから!オメーがやんだよ!」


工藤くんがまたイラッとしたような顔をした。
…うぅっ!
これ以上怒らせないようにしないと…!


「ぬ、脱がせます…!」
「おー」


かちゃかちゃと音を立てながらベルトを外して服を脱いでもらった。


「…」


お、男の人って興奮すると大きくなるってほんとなんだ…。
この前見た時はがっつりアルトバイエルンが今はほんのりシャウエッセン…!!


「オメーさぁ、」
「な、なに!?」
「…ただ凝視されてんのもなぁ…」
「ご、ごごごごごごめっ!!」


こんなにじっくり見たの初めてだから思わず目が釘付けに…!!


「じ、じゃあどどどどうすればっ…!?」
「あー…、じゃあとりあえず触ってみる、とか」
「さっ!?」


わるの、シャウエッセン!!
いや、そういう趣旨でこうなったんだけど…!


すー… はー…


「さ、触りますっ…!」
「…おー」


………えいっ!!


「いったーい!!!!」
「痛ぇのは俺だっ!!テメー握りつぶす気かっ!!?」
「えっ!?」


両手でえい!って気合入れて触ったら、気合入りすぎたようでぐーで殴られた…。


「ご、ごごごめっ…!!」
「加減てもんがあるだろーがっ!」
「だ、だってそんなどのくらいがいいとかわかんないし…!」
「俺がっ!」
「え!?」
「…オメーに触ってるくらいの強さだ!」


工藤くんがほんのりピンクで言う。
ああ、それならわかる。
工藤くんはなんだかんだで、いつも優しく私に触れてくるから。


「じ、じゃあ、もう1度触ります」


今度は力加減を間違えないように、もう1回深呼吸した。

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