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旧サイト作品


もしも初えっちをしたらside S後編


そりゃー俺も健全な高校男児だし?
中道や相沢とかが持ってたAVだって見たことあるし、この間なんか服部が今イチオシの無料動画サイトや!とか言ってアドレス送ってきたし!
そういうので見たことはあっても、実際自分で触るってーのは初めてなわけで。
何だコレ、ほんとに同じ人間の体か?
ってくらい柔らけぇもんなんだって知った。


−いーい、新ちゃん?キスマークって言うのはねぇ!−
−…まだ続くのかよ、その講座−
−良いから聞いときなさい!いつか役に立つから!−
−へぇへぇ−
−キスマークってのは、独占欲の現われ!今の新ちゃんくらいの年ならまだしも、キスマークをつけるなんてモテない男のすることよ!−
−へー、そう−
−女の体に痕を残さない!これ常識!出来る男ほどキスマークなんて無粋なもの、つけないものよ?−
−へー、そう−
−…でもどーしても!名前ちゃんの体に愛を刻みたいなら、見えないところにこっそりつけてあげなさい!−
−…なんでそこで名前の名前が出てくんだよ!−
−あらやだ!他の誰につける気なのよ!?−


あの話聞いたのはいつだっけ?
それ聞いたからじゃねーけど、キスマークなんて、やりました!って言ってるようなもんでみっともねぇだけだろって思ってた。
でも…、


「名前」
「…っ…」


顔真っ赤にして、目を瞑ってる名前。
その目じりには、目瞑っててもはっきりわかるくらい涙が溜まってて。
そんな状態でも黙って耐えてる姿見てたら、少しだけ、つけたい衝動に駆られた。
それが独占欲というものなのかわかんねぇけど。
見えねぇところならいーか、って。
…あれ?
あんまうまくつかねぇな…。
…うん?
もっと強く吸わねぇとなのか?
なんてことしてたら気がついたら名前の胸がキスマークだらけだったとか笑えねぇ…。


パサッ


ムキになってキスマークつけてたら自分自身もなんっか熱くなってきた。


「っ!?」


服を脱ぎ捨てた俺を名前が一瞬見たのがわかった。
…で、目逸らす、と。
まぁ予想の範疇ではあるけどな。


「オメーも俺を見ろ」


俺の言動に顔真っ赤にさせて、もう泣く寸前!て顔でさぁ。
…ちくしょー、可愛いじゃねぇか、とか。
普段絶対言わねぇことを思った。


「名前…」
「く、工藤くん、や、やっぱりっ」


スカート越しに腿を触ってたら、待ったをかけるような声が聞こえた。
…バーロォ、ここで止められるわけねぇだろ!


「工藤くんっ、ヤメ…っん…」


下着越しに触れた途端に、名前が鼻にかかったような吐息を漏らした。


「ここ?」
「ゃ…あっ…」


そこはいわゆるクリトリスがあるあたりで。
人体についての知識は、一般の高校男児よりはあるつもりだけど。
ああ、やっぱりここ弱ぇもんなんだとか思った。


「もっと聞きてぇんだけど、その声」


自分が漏らした声に対して口を押さえた名前にそう囁くと、私パニくってます!って顔で首を横に振った。
…俺も初めてで緊張してるけど、相手がこんだけパニックになってっと逆に冷静になれるもんなんだな。
いつまでも布越しで触ってても埒明かねぇし、名前の体を押さえて下に動いた。


「ヤ、ヤダッ!ヤ、メ…んんっ…」


ぶっちゃけ中道たちとのAV鑑賞会で初めて無修正のAV見た時気持ち悪ぃとか思ったけど。
何がピンクだとか、どこが可愛いだとか思ったこと誰にも言えなかったんだが(鑑賞会のメンバーは大興奮中だったし!)
あの時のアレと同じものなハズなのに、気持ち悪ぃとも思わねぇしフツーに舌突っ込んで舐めれるから不思議だ。
こんな臭いなのかとか、こんな味なのかとか。
興奮してる体とは別にやっぱどこかで冷静に分析してる自分もいるから、これはもう俺の性分だなんて思う。


カチャカチャ


ベルト緩めて先に素っ裸になった名前同様俺も全部脱ぎ捨てたら、


「せ、」
「うん?」
「成長してるっ…!!」


名前のバカっぷりが炸裂した。


「それは入らないっ…!」


…はあ!?
この状態で何言ってやがんだオメー!!


「き、今日はなかったと言う方向で!」


こんな状態で逃がすとでも思ったのか?
ここまでしときながらお預けなんて出来るわけねーじゃねぇか!
健全な高校男児の性欲舐めてんじゃねーよっ!


「入れてぇんだけど、」
「……………ゆ、ゆゆゆゆゆっくりね!?おおおお落ち着いてっ!!」
「…オメーが落ち着け」


少しの沈黙の後諦めたのかなんなのか。
納得したような返事をした名前の顔に、さっきとは違う緊張が走ってるように感じた。


「入れるぞ」


つーかもう我慢できなくて先端少し入れてたけど。
エロ本とかに「ぐちゅ」とか「くちゃ」みてーな擬音ついてっけど、実際は強いて言うなら「メリメリ」って感じ。
すっげぇ狭ぇところに無理矢理入り込んでく感触がはっきりわかった。


「痛い痛い痛い痛いっ!!」
「…すげ、キツ…」
「痛いっ!!無理っ!!もうヤメテッ!!」
「…つーか、」
「なにっ!?」
「全部入ったんだけど…」
「えっ!?」


手の感触とはまるで違う。
自分のすぐ外側に感じる生暖かい肉の感触。
それがこれでもかってくらい締めつけて既にイキそうになってる。


「ぬ、抜いてっ…!!」


確かに「痛い」って言ってる人間ヨソに突っ込んだのは俺だけどさぁ。
「抜いて」はねぇよな…。
いや、アレだけ痛がってたし、ほんとにすぐ抜いてほしいのかもしれねぇけど…。


「じゃあ動くけど少し我慢しろよ?」


そう言って腰を少し動かすだけで今まで感じたことのないような快楽の波が押し寄せてくる。


「い、痛い痛い痛い痛いっ!!止まってーっ!!」


…抜けって言ったり止まれって言ったり、


「どーしてほしいんだよ、オメー」
「動かないでっ!!そのまま動かないでっ!!」
「無理」


1度感じた快楽の波を、みすみす手放せるわけがない。


「ゆっくり動くから、少し我慢してろ」
「はっ!?ち、ちょっ、痛ーーいっ!!」


自分でするのとはわけが違う。
想像以上の快楽。
下で痛がってる名前とは対照的に小刻みになる腰の動きと共に自分の欲求を吐き出した。


「…ぐすっ…」


すっきりするだけして、事後処理も済ませた後名前を見たら俺に背中向けて明らかに泣いていた。
…そーいやヤッてる最中から痛がって泣いてたような気がする(後半気遣ってる余裕もないくらい必死だったとは言えねぇ…)


「悪かったって。どこが痛ぇ?」


後ろから抱きしめながら聞くと、泣いた顔のままこっちを向いて、


「い、痛かったっ…!」


俺にしがみつくように抱きついてきた。
…ああ、なんて可愛い生き物だなんて思ったってこと、絶対言わねぇけど。


「1つお尋ねしたいことがあるんですが、」
「あ?何?」


名前も落ち着いたし服着て出掛けるか、ってなった時。


「お尋ね、というか確認?」
「は?何の?」
「恥ずかしさもそりゃーあるけど、包み隠さず見られたからには、包み隠さず見る権利はあるし、真実はどうか知りたいんです」
「…そりゃまぁそうだな。で、何うわぁっ!?」


ゴロン、と。
立ち上がろうとして中腰で気抜いてた俺を押し倒して、でんぐり返しの途中みてぇな格好させられた。
その行動に一瞬頭がついていかなかった。


「ほ、ほんとに穴がないんだっ!!」


その一言で、自分が今おかれてる状況を理解し、一気に顔と言わずに全身赤くなったのがわかった。


「ぎゃっ!?」
「…………テメー、」
「な、なななななんですかっ!?」
「俺に恥かかせたからには覚悟ができてんだろーな?」


あり得ねぇ。
コイツまじであり得ねぇ。
フツー見るか!?
ああやって!!
気になんなら、ヤッてる最中に舐めるだなんだして、うまいこと見ればいーだろーがっ!!


「で、出かけるんだよねっ!?」
「中止だ中止!テメーの愚行を身をもって反省しろっ!」
「そんなバカなっ!ち、ちょっ、待っ」


ここまで俺に赤っ恥かかせることが出来るのは、きっと後にも先にもコイツだけ!
このバカをどう調教していこうか真剣に悩む。

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bkm

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