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70万打企画


wedding night


side H
「…んっ…あっ、」


この人はもうプロのにゃーにゃーだと認識することにした。
だから何をされても驚かない。
ん、だけ、ど、


「…っ、あんっ…」
「ここも、舐めあげると感じるだろ?」


別に直接的におっぱい触ってるわけでも、いやんな場所触ってるわけでもなく。
ただのV字ラインを下着沿いに舐め上げているだけなのに、


「…っあ、」


声が漏れてしまって。
それに伴って、自分でも濡れていってるのがわかるわけで。


「ゃ、あっ…」


人って言うのは、こんなにもいたるところに性感帯と呼ばれるものがあったんだ、って。
自分でも驚いた。


side K
「暑…」


徐々に高揚していく心と体に反応して、体温もあがっていき。
起き上がって服を脱ごうとした時、


「な、なに?」
「え?」


名前ちゃんも起き上がって俺の服に手をかけた。


「なに、って…」
「なにって?」
「…脱がせようかと思って?」


小首を傾げて言う名前ちゃん。
………………えっ!!?


「いや自分で脱げるし、」
「え、私だって脱がせられるよー!」


少し口を尖らせながら言う名前ちゃん。
いやいやいやいやいや、脱がせられるかどうかの問題じゃなく…、


「あ」
「え?」
「…暑いよな?」
「うん、だから脱がせてあげるって!」


あの男にも、やってたからか?なんて、思わず口から出そうになった。
躊躇うことなく服の中に手を滑り込ませ、器用に脱がせる名前ちゃん。
…別にこの子がマグロだとか思ってたわけじゃねーけど、こういう積極性を伴う行動をする子だったのかって言う衝撃がハンパ無い。
…って、


「何してるの!?」
「え…?だから脱がせようかと、」


Tシャツを脱がせました。
はい、じゃあ続きを、ってなるところ。
それはこの子の続き、じゃなく、俺の続きのようで、俺の肌に触れていた手はそのまま躊躇うことなくウエストラインを滑り落ち、ズボンの中に侵入してきた。


「名前ちゃん、」
「…嫌?」
「え?」


名前ちゃんが伺うように俺を覗き込む。


「快斗くんはこういうこと、嫌?」


いや、嫌かどうかって言う問題じゃなくてね、


「あ!もしかして普通こういうことしない!?」


いや、するんだろうけど「キミ」が「俺」にするというその行為がね、


「え!?べ、べべべべべべ別にそんな私そんなそんな!!」


いや、なんでキミがそこでうろたえるの。


「少し落ち着こうか」


主に俺が。
最中のそれとは別の体温上昇した気がする自分に深く深呼吸した。


side H
やだ!私ったら新ちゃんとの時は服を脱がせっこするなんて、あまりにも普通だったから気づかなかったけど、もしかして世間一般じゃそれって破廉恥なことなの!?
え、でもそんな服脱がせる段階で破廉恥なんて言ってたらだってそんなそんなそんな…!!


「「…………」」


なんとなくベッドの上で2人無言になってしまって。


「じゃあ、さ、」
「う、うん?」
「脱がせてもらおう、か、な?」


それを打ち破るかのように快斗くんが口を開いてくれた。


side K
だってここで無言は重すぎる…!!
とりあえず名前ちゃんにされるがまま、って状態にすることにした。
名前ちゃんは馴れた手つきで服を脱がせていく。
そう「馴れた」手つきで。
…そりゃそうか。
高校の時からずーっと、あの男とヤッてたわけだし。
服脱がせたりもするし当然、


「…んっ…」


コイツの扱いにも慣れてるよな、あの男仕込みで。
躊躇うことなく口に含んだ名前ちゃんに、ピクリと体が反応する。
でもどこか、心が疼いた気がした。
………って、


「何してるの!?」
「え?…なに、って、」
「何って!?」
「………挟もうかと思って?」


あ の お と こっ!!!
フェラチオだけじゃなくパイズリさせてたのかよっ!!?
いや俺もコレだったらさせてたかもしれねーけど、だからってアイツッ…!!!


「嫌?」
「え?」
「…しない方が、いい?」
「………してください」


イラッとする思いとは裏腹に押し寄せる快楽の波に抗うなんて術は、最初からあるはずもなく…。
伺うように俺を見た名前ちゃんの顔が穏やかに微笑んだのがわかった。

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bkm

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