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30万打企画


工藤探偵事務所・真夜中の事件簿


side S
名前は俺の要求はわりとなんでも聞くと思う。
なんだかんだ言っても、最後は聞いてくれる。
今もそう。
最初はなんかごちゃごちゃ言ってたが、


「…ふっ…」


自ら率先して、俺の言った「濃厚な奴」をしてくれてる。
こういう時名前は自分から俺に顔を近づけてくるにも関わらず、一定の距離近づくと一瞬、恥ずかしそうに視線を落とす。
キスさせること。
セックスさせること。
それ以前に、その一瞬の名前の表情が…、中道風に言うなら「たまんねぇ」
俺はたぶん、あの一瞬の表情を見たくて、コイツからキスなりセックスをさせるんだと思う。


side H
「…はぁ…」


新ちゃんの上に跨がって、「濃厚な」ちゅうをしたら、クチビルを離した瞬間、どちらからともなく、吐息が漏れた。
新ちゃんは、たまに「私から」ちゅうとか…、させようとするから、これが初めてじゃないけど。
でもやっぱり何度経験しても「自分から」って、恥ずかしさが勝って、いつも、新ちゃんからちゅうされる時以上に緊張する。


「…次は?」


横になって私の背中を撫でる新ちゃんが、続きを要求してきた。


〜中道先生の性春講座・特別編〜
「今日はじゃあ、女性上位について特別に講座を開いてやろう」
「…ちょっと新一、中道くんのアレ止めてよ!」
「いや、蘭。オメーはそう言うが、アイツのこの分野の話は意外と目から鱗なんだぞ。だいいち、」
「先生!よろしくお願いしますっ!」
「頼んだわよ!」
「アイツら異常なまでに聞く気あるじゃねぇか」
「…」


あれは確か高校の修学旅行の時。
中道先生の、ためになるにゃーにゃー講座を聞いて(そのせいか新ちゃんその時ちょっぴり発情した…!)今もありがたく実践させてもらってる。


〜中道先生の性春講座・特別編〜
「まぁさ、俺は男だからぶっちゃけ女主導の場合のセックスにおいて『俺の気持ちイイように』やってもらえりゃいいだけなんだけど」
「だからそれがわかんないって言ってんでしょ!?」
「園子落ち着いて…」
「蘭は黙ってなさいよ!いちいち『気持ちイイ?』って聞く方が引くじゃない!少なくとも私は何度も聞かれるのは嫌なのよ!」
「まぁ鈴木の意見は一理ある」
「でしょ!?だからそれをあんたに聞いて、」
「確実に失敗しない方法ならある」
「先生!それはなんですか!?」
「…ちょっと新一!名前止めた方が、」
「暴走しかかったら止める」
「確実に失敗しない方法。それは、」


もう一度、新ちゃんのクチビルにちゅっ、って音を立ててちゅうした後、ほっぺ、フェイスラインをちゅっちゅして、そして首筋から耳たぶにむけて舐めあげた。


「…っ…」


私の舌に反応した新ちゃんが、ビクリと動いたのがわかった。


〜中道先生の性春講座・特別編〜
「「それは!?」」
「相手の愛撫と同じことをすること」
「…先生」
「どうした名字くん」
「何が名字くんだ、先生ぶってんじゃねぇよ」
「先生の言ってる意味がわかりません…」
「え?」
「そーそー。相手と同じことってどゆこと?」
「あー…。つまり、だ」
「「つまり?」」
「工藤が名字さんの胸が好きだとして、そこにやたら時間をかけてたとする」
「「うんうん」」
「うんうんじゃねぇよ!俺を引き合いに出すなっ!!」
「蘭!!新一くん黙らせてっ!!」
「はっ!?ふざけんなお前何言っ」
「新一」
「あん!?」
「私が言った時に止めなかった新一の負けだよ」
「えっ!?」
「それで新ちゃんがおっぱい星人だとしたら!?」
「…工藤がおっぱい星人で、名字さんの胸ばっかやたら触ってたとしたら、自分もそうされたい欲求がある、ってことだ」


何度か首筋を行ったり来たりした後で、鎖骨あたりにちゅうしながら新ちゃんの胸に手を回したらTシャツ越しにもわかるくらい、乳首が勃っていて。
そのまま服越しに新ちゃんの乳首を吸ったら


「…っは…」


切なそうな吐息を漏らされた。
そのまま服を捲りあげて、直に新ちゃんの胸にちゅうをした。


〜中道先生の性春講座・特別編〜
「…つまり?」
「つまり、すべてがそうだとは言い切れないけど、相手の攻め方ってーのは、本来自分もそう攻められたいっていう欲求の表れってこと!」
「…っ!?やだそうなの!?」
「いちいち俺を見んじゃねーよっ!!」
「いったーい!!」


捲りあげたことで見えた2つの乳首。
新ちゃんはいつも、片方を舐めながら、片方を指で弄ってくる。
だから、


「…うっ、…」


右側の乳首を軽く甘噛みしたり、舌で舐めあげたりしながら、左側の乳首を指先で弾いた。
ビクン、て体を動かした新ちゃんに答えるかのように、髪を掻きあげチラリと新ちゃんの顔を盗み見た。


「…はぁ…」


新ちゃんは色気があると思う。
どこか切ないような…、そんな表情をする新ちゃんに胸がきゅっとなる。


「新ちゃん」
「ん…」


そんな新ちゃんを見ていたら、触られたわけじゃないのに、自分もだんだんと息づかいが荒くなってくるから不思議だ。
少し荒くなってきた呼吸を、1度大きく吐いて、ベルトで固定されていたウエストの隙間に手を滑り込ませ新ちゃんのお尻に手を回した。

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bkm

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