project


≫Clap ≫Top

10万打企画


もしもお泊まりデートしたらC


side H
「…んっ…ふっ…」


ぐいっ、とバスタオルを一気にズリ落としたと思ったら、工藤くんはその大きな手で私のおっぱいを覆った。
むにむにと工藤くんの手が動くたびに、ちゃぷちゃぷと水面が揺れる。


「…っあ…」


工藤くんは、絶対人よりおっぱい好きだと思う!(比較対照がいないから実際はわからないけど)
いつも他の場所より、おっぱいタイムが長い…!気がする!!
でも同じ触るでも工藤くんは人差し指で乳首をくりくりしたり弾いたりするのがお好きなようで。


「はっ…」


両手で乳首を弾きながら耳や首筋をちゅっちゅっしていた。
いつも不思議に思うのは、触られてるのは私なのに、触っている工藤くんも息が荒くなってくること。
これが「興奮する」ってことなんだろうけど、私に触れるだけで、少しずつはぁはぁと息が荒くなる工藤くんにどきどきする。


バシャ


「え?」
「ここ、座って」


どのくらいそうしてたのかわからないけど、ちょっぴり頭がボーっとしてきた頃、工藤くんが壁に面してる浴槽の縁に座れって言ってきた。
軽くシャワーで壁を流してくれたみたいではある。


「こ、こう…?え!?」
「気持ちよすぎてズリ落ちてくんなよ?」


工藤くんは浴槽に入ったままで、私にもサッとシャワーをかけた後、浴槽の縁に座らせ、足を広げながら間に入ってきた。


「ち、ちょっ、あ、んんっ…」


工藤くんは躊躇うことなく、顔を埋める。


「…っ、や、あぁ!」


ぴちゃぴちゃと言うのは、水面なのか、それとも私から出る音なのか、もう分からなかった。


side S
名前はクリトリスを手で弄るより、舐められる方が好きらしい。
そして、


「ふっ、ああっ…!」


指を出し入れするより、中をかき回すように動かす方が好きらしかった。
鼻の先から聞こえる水音や、名前のばたつく足が出す水音が浴室内にこだまする。


「もぅ、やっ、ああっ!」


嫌よ嫌よも好きのうち、と言うのは、その昔手篭めにしようとする女に言い聞かせた悪代官の迷台詞なわけだが。
でも一重にその言葉を否定できないのは、こういう時。
名前は俺がこうしてクンニしてる時に「もういや」と言いながらも意識的にか無意識なのかはわからないが、俺の頭を足で挟み込む。
それは「もういや」=「もうイカせて」の意味だって、俺でもわかる。


「あっ、はっ、いやっ、ああぁっ…!」


それまでよりも少しだけ深く指を入れ、一気に角度を反転させる。
瞬間、一際甲高く喜声をあげる。
ゆっくりと俺の頭から足が外れ、顔を上げるとハァハァと呼吸を整えようと胸に手を充ててる名前がいた。


「なぁ」
「う、ん?」
「…オメーも、シて?」


side H
「あっ、はっ、いやっ、ああぁっ…!」


クイッ、て中で工藤くんの指が動いたのがわかった。
その瞬間、堪えきれない快楽の波が押し寄せた。
はぁはぁと息を整えてると、工藤くんがモモやお腹にちゅっちゅしてくる。
…工藤くんは、こうやって私が先に「イク」と私が落ち着くまで体中をちゅっちゅしてくれる。
その瞬間が、すごく好きだった。


「なぁ」
「う、ん?」
「…オメーも、シて?」


私のモモにちゅうしながら言う工藤くんに、どきどきどきどきした。


「…はっ…」


選手交代で、場所を入れ替えた。
またサッと工藤くんが壁をシャワーで流す。
…確かにちょっと壁が冷たかった。
すぐに壁の冷たさなんて気にならなくなったけど。


「…っう、名前っ…」


サンドバイエルン中の工藤くんから名前を呼ばれるのが好き。
すごく切なそうに、でも、すごく愛しそうに呼んでくれるから。


「…べっ、」
「ふぇ?」
「出るっ!」
「っ!!?」


頭をぐっと押さえ込まれた直後、口の中でぴゅぴゅっ、って数回液体が踊る感じがした。
もう何度目かになるけど、これだけはほんとに…無理です…。


side S
やべっ、出る!と思った瞬間、ほぼ無意識に名前の頭を掴んで口の中に出した。
ハァハァと、荒くなった息を整え名前を見ると、


「あー、出して良い、出して良い!」


飲み込もうにも飲み込めず、頬を中途半端に膨らませてぷるぷると涙目で堪えていた。
俺の言葉にこくこくと頷くとシャワーを出し排水溝の方へ身を乗り出して口を濯いでいた。
名前は俺の要求は何でもしてくれてる思う。
でも、これだけは無理。
前に1度飲み込んだ時、思い切りむせ、翌日の夕方近くまで飲食が喉を通らなかったらしい(それはそれで失礼な気もするんだが)
でもそのことがあってから口には出さないようにしている。
…してはいるけど、たまにどうしても出ちまう時もあるから仕方ねぇって。
そんな時はすぐに吐き出すように名前に言ってる。
てゆうか俺が吐き出せって言うまでは吐き出しちゃマズイとでも思ってるのか、自分からは吐き出さないから今みたいにただ耐えている構図が生まれる。
正直吐き出されることに寂しさというか…やりきれなさが無いかと言ったら嘘になるが、まぁこの姿を見たらそれで帳消しだ。


「大丈夫か?」
「……う、うん。ごめんね」


いやいや、口に出した俺がごめん、て話なんだけど、名前は吐き出した後はこうやって謝ってくる。
そりゃー飲んでくれるなら嬉しいだろうが、別に飲まねぇからって怒るわけでもねぇし、謝罪されることもないんだが、それを言っても納得したんだかしてねぇんだかわかんねぇ反応されて。
それよりもこういう後は俺が笑ってくれた方がホッとするんだって言ってたから、この時ばっかりは意識的に笑うようにしてる。


「か、体洗おうか!私背中流してあげる!」
「お?おぅ」


ガバッ!と立ち上がって浴槽から出る名前。
…コイツもうバスタオルはどうでもいいのか?


side H
工藤くんが前に座って、私が泡立てたボディタオルで洗い始める。
まじまじ工藤くんの背中を見るのって初めてだけど…、やっぱり男の人なんだなぁ、って背中をしていた。


「い、痛くない?」
「おー。て、ゆうか、」
「うん?」
「もう少し強くてもいい」
「わ、わかった」


やっぱり男の人って肌が丈夫(丈夫?)なのかな?
わりと強く擦ってる気はするのにもう少し強くてもいいって言われた。
でもお風呂で背中流すとか、ほんともう新婚さんでぎゃー!


「痛い痛い痛い痛いっ!!」
「あ、ご、ごめっ」


うっかり力が入り過ぎたらしく、軽く後ろを振り返って気をつけろと、工藤くんから睨まれた。
…気をつけます。


「で、でも、」
「あん?」
「さ、さっき、バスタオル取られた時、あのままあそこでするのかと思った…!」


工藤くんていつもソツなく避妊をしてる(最近はつけてみるか?と誘われる)から、初めてコンドームなしでするのかって、ちょっと…どきどき?はらはら?した。


「オメー風呂のお湯の中にどんだけ雑菌いるか知ってっか?」
「え?雑菌?」
「そー。普通に洗ってたとしても24時間風呂や追い炊き機能がある風呂なんかまずアウトだな」
「そ、そうなの?」
「おー。仮にすげー綺麗に洗ったとしても人が1人入るだけでソイツの大腸菌が入るんだぜ?」
「だ、大腸菌…」
「オメーと入ったら2人分の大腸菌は少なくともお湯の中にいるわけだ」
「う、うん」
「仮に俺がそこで指突っ込んだり、指以外も突っ込んだとして、オメーの膣はどうなる?」
「………ど、どうなるんでしょうか?」
「膣内に菌が入って、膣が炎症起こすだろーが」


起こすだろーが、って言いながら、私の額にデコピンしてきた。


「最も必ず炎症を起こすわけでもねぇし、起こさねぇ奴の方が多いみてぇだけど?」
「う、うん」
「でもゼロじゃねーだろ?」
「…うん」
「炎症起こして痛い思いすんのはオメーだし、そんな思いさせなきゃいけねぇのわかってんのに、わざわざ風呂場でするかよ」


デコピンされた額は地味に痛い。
でも、それ以上に、どこかくすぐったくて、嬉しくて、


「ふ、ふへへへへー!」
「…壊れたか…」


なんだかすごく、幸せな気分になった。

.

prev next


bkm

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -