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10万打企画


もしもお泊まりデートしたらD


side S
「ふ、ふへへへへー」


浴槽内でのsexの危険性について教えてやったら、名前がおかしな声を出して笑い出した。
…ここで壊れるとは思わなかった。
今どこが壊れポイントだった?
相変わらずわっかんねぇ奴!


side H
「工藤くん!」
「っ!」
「ありがとう」


なんだか工藤くんに大切にされてる気がして(そこの結論に至るまでの説明が異常に長かったけど)すっごく嬉しくなって。
体を洗ってる最中だけどお礼が言いたくなって、きゅって抱きついてお礼を言った。
とくん、とくん、て。
しばらく工藤くんの体温と鼓動を感じていた。


「あ、あのさぁ、」
「んー?」
「た、頼みがあんだけど、」
「頼み?なにー?」


なんか声が上ずってる気がする工藤くんが、軽く振り返って言ってきた。


「そ、」
「そ?」
「そのまま背中洗ってくんねぇ?」
「え?」


そりゃーまだ途中だしまだ背中洗うけど?いやそうじゃなくて。え、なに?だからタオルでじゃなくて…、とどんどん小声になっていく工藤くん。
も、もしかして、


「こういうこと、ですか?」
「…そういうこと、です」


おっぱい使って背中を洗え、と。
…やっぱり工藤くんおっぱい好き!


side S
「こんな感じ?」
「おー」


よくAVとかで体を使って体を洗ってもらう、ってのがあって、どこがいいんだ?なんて思っていたんだが。
実際にやってもらうと、なんていうか…むず痒くてくすぐってぇのに、…気持ちイイ?


「…ん…」


乳首が擦れるから、名前も感じるのか、時々漏れる声がなんとも言えない。


「ま、前って?」
「うん?」
「前、って、洗う、の?」


そりゃーもちろん、と思ったけど、よく見たら名前の顔が結構赤くて(恥ずかしいとかじゃなく、逆上せてきてる感じの赤み)


「いや、前はいーや」
「そう?」


ほんとに逆上せられても困るし。
そう思って前はまた次回、ってことにした。


side H
「オメーは?」
「え?」
「背中。流そうか?」


工藤くんの背中を洗ったら、今度は工藤くんが洗おうかって言ってくれた。


「間に合ってます」
「え?」
「工藤くんがそんなことしたらいつまで経ってもお風呂から出れないので遠慮します」
「…そーですか」


いい加減ちょっと逆上せ気味になってきたし。
早く上がりたい、と思ってお断りした。
工藤くんは私がサッと体を洗うのを見届けて、じゃー上がるか、って一緒にお風呂を後にした。


side S
風呂から出てこそこそと服を着始める名前。
ちなみにパジャマは持って来なかったって言ったから俺のを貸してやった。


「ね、ねぇ工藤くん」
「んー?」


下だけ穿いて、上はタオルを首からかけてる状態で名前を振り返ると俺の貸したシャツだけ着ている状態で。
なんて言うか…エロい。
いや、…萌える?


side H
パジャマは最後まで悩んだ。
前に有希子さんから「名前ちゃんには合うわよ!」って言いながらいただいたベビードールが何着かあったけど、アレはほら…、工藤くんの前じゃ(自分的)難易度が高くて…!
だから結局ジョディ先生のアドバイス通り工藤くんから借りることにした。
工藤くんが出してくれたシャツはちょっと大きくて、モモのあたりまでくる。
…から、いいんだけどさ。
いいんだけど、なんでにゃんこはズボン貸してくれないんだろう…って、ほんとはちょっぴり気になった。
でも、それ以上に気になってること、聞かなきゃ!


side S
「どーした?」
「あ、あのね、」
「うん」
「聞きたいことがあって、」


胸のあたりで両手をもじもじさせてる名前。
…うん、萌える。


「なにを?」
「いつ聞くのがいいのかわかんなくって、でもこのまま聞かないと結局聞きそびれそうだから、」
「…だからなに?」


依然もじもじしてる名前。
そうか、小柄な女+濡れた髪+自分の服+恥じらい=萌え、なんだな。


「あ、あのねっ!」
「うん」
「あのっ…!」
「なに?」
「……ア、アルトバイエルンはお湯に浮くんですか?」
「…………………」


一瞬クラッときたのは逆上せたせいだからじゃないはずだ。


「浮くんですか?」


大きめのシャツだけを身に纏い、首をかしげながら聞く名前に、怒鳴りたい気持ちを抑えて答えた。


「1つ聞くが」
「う、うん?」
「オメーのその胸は浮くか?」
「……えっ!?」
「それと同じことだろ、バーロォ」


なんか今ので一気に喉渇いちまったな…。
とりあえずリビングに戻ってなんか飲みも


「何また服脱いでんだよ!?」
「え?だっておっぱいが浮くかなんて気にしたことなかったから確かめに行くんだって!」
「明日でいいだろっ!?」
「そんなの気になって眠れないじゃんかっ!」
「今日は寝かせる予定なんかねーから安心しろっ!!」
「………えっ!!?」
「ほら喉渇いたからさっさとリビング行くぞ!!」


ハレンチ!工藤くんハレンチ!なんて騒ぎだす名前を引っ張って風呂場を後にした。



数日後


「博士ー、この間頼んでた奴だけど、」
「あぁ、新一来たか」
「アレ出来た?」
「……その前にキミに言っておくことがある」
「うん?」
「ワシャ、優作くんたちがロスに行ってからキミの日本での保護者のようなことをしておる」
「…そうだけど、それが?」
「こういうことは本来言いたくはないんじゃが、ワシが言うべきことなんじゃないかと思う」
「…なにが?」
「新一」
「うん?」
「若くて楽しいのはわかるが、もう少しどうにかならんかね?ボリュームとか」
「どうにかって?なにが?」


−ボリュームとか−


ボリューム?
博士一体なんの話してんだ?
ボリュームってなんの、


−コレ、取っていいか?−
−オメーも、シて−


思い起こされるのは、数日前の自分たちの言動。


「…………す、すみません、でし、た…」
「いや、わかればいいんじゃ。わかれば。頼むぞ、ほんとに」
「はい………」


眉を寄せて言う博士の顔も少し赤いが、俺自身これ以上ないくらい顔(というか全身が)熱い。
考えてみれば至極当然な話。
浴室でってことは反響する環境の中だったわけで。
こっちが電気消しても、隣の明かりで見えてたってことは、その部屋に博士がいたわけで。
もう2度と自宅の風呂ではシないと決めた日だった。

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bkm

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