銀色ジャスティス | ナノ


▼ 酔ってなくても酔ったふりして上司のヅラ取れ

今は四月。ということで、真選組総出でお花見の日だァァァ!!


「風香さんうるさいよ」

『ああん?うっせーよザキ黙れザキお口チャックしてろ一生な』

「なんでそこまで言われなきゃなんないの!?」


おま、そんなのザキだからに決まってんだろーが。


『つーかマジでないわ。ザキと二人で花見の場所取りとかマジでないわ。あたしの貴重な睡眠時間返してくんないかなマジで』


せっかく気持ちよく寝てたってのに。
ぶつぶつ文句を言いながら場所を探してると、見慣れた天パが目に入った。うっわコイツも来てんのかよ。銀時といると厄介事に巻き込まれるからいやなんだよな。
そう思いその場から離れようとすると、


「あら、風香さん?」


お妙に見つかった。ヤベェ逃げらんねーぞコレ。よし、こうなったらザキを劣りに……っていねぇし!!あんにゃろ逃げやがったな!!チクショー覚えてろよ!!


「風香さんも食べない?」


にこっと微笑まれなから渡されたもの。それは……


『ダークマ………もご!』

「その名は口にすんじゃねェ!!死にてーのか!!」


銀時に口を塞がれた。
ダークマターって口にして死ぬってなに!?


「ガハハハ、全くしょーがない奴等だな。どれ、俺が食べてやるからこのタッパーに入れておきなさい」


数秒の沈黙。


「何レギュラーみたいな顔して座ってんだゴリラァァ!!」

『まだストーカーしてたのかよォォォ!!』

「たぱァ!!」


あたしとお妙は近藤さんを容赦なく殴る。つーか悪いのあっちだから。


「オイオイ、まだストーカー被害にあってたのか。町奉行に相談した方がいいって」

「いや、あの人が警察らしーんスよ」

「世も末だな」

「悪かったな」


銀時の後ろから聞こえた声にはなんか聞き覚えがあるぞ?確かあたしをザキと二人で花見の場所取りに行かせた真選組鬼の副長…………、





第九訓
酔ってなくても酔ったふりして上司のヅラ取れ





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