▼ べちゃべちゃした団子なんてなぁ団子じゃねぇバカヤロー
「風香ちゃァァァん!!」
屯所に戻ると、近藤さんに抱きつかれた。あれ、泣いてる。なんで?
「車に…っ」
『車?』
「車にひかれたんでしょォォォ!?どっか痛いとこない!?大丈夫!?じゃないよね、よし病院行こう!!」
うん、状況が理解できたぞ。つまりアレだ、皇子(仮)とじい(仮)にひかれたから近藤さんは心配しているのか。
『大丈夫だよ近藤さん。あたしピンピンしてるから』
「ホ…ホント…?」
『うん』
だから早く離してほしい。
「ピンピンしてるってお前、それ人間の粋越えてんだろ」
「土方コノヤローと同じ意見だってのは全く気に入りませんが俺も同感でさァ」
なんだと。
『そりゃ毎日牛乳飲んでるからね。カルシウムだよ。カルシウムさえとっときゃ全てうまくいくの』
「その割りには身長伸びてないみたいですけどねぇ」
……………。
『言うなよそれぇ!気にしてんだから!年下の総悟とかより低いの気にしてんだからさぁ!!』
てゆーか身長関係なくない!?
『とにかく、あたしは大丈夫だから心配しないでいいよ』
でもでも、と駄々をこねる近藤さんを置き去りにして部屋に入った。
ご飯も食べお風呂にも入りさあ寝よ……じゃねーや、仕事しようと書類にとりかかったら銀時から電話がきた。新八が入院してしまったというものだった。
明日お見舞いに行こうと決心し、仕事はしないで布団に入った。
第六訓
べちゃべゃした団子なんてなぁ、団子じゃねぇバカヤロー
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