わあ…海だ!
ゆっくりとした速度で移り変わる景色を見つめていた君は目を一層輝かせた。
それは太陽の光が反射してきらきらと光る海と似ていた。
「海が見れて嬉しい?」
僕が君にそう尋ねると
うん!
と、満面の笑みで答えた。
電車から降りて数分もしない内に
真冬の、誰もいない海岸に着く。
「やっぱり寒いね」
思わず身を縮める僕に対して
そんなことないよ?ほら、早くっ。
君ははしゃいで砂浜の上を走り回った。
僕はそのあとをゆっくり歩く。
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