小説タイトル 1話 [11/14] 「キャッ…」 軽い悲鳴をあげ、来るであろう衝撃に目をつむる いくら待ってもその衝撃はこない… ゆっくりと目を開くと昔懐かしい香りがした 自然と何かに掴まっているのがわかる なんだろう… このガッチリとしたのは… 「大丈夫か…?」 頭の上からふと声が聞こえ 顔を上げるとギルベルトの顔があった え…もしかして掴まっているものって… ギル…? 昔から筋肉は結構あったけど… 男の子ってこんなにガッチリしているものなんだ… 昔にもこけそうになったところを 助けてもらったことあるけど… あの頃より成長していて…でも この匂いは変わらなくて… 安心する… 「おい?ハンガリー?」 [ハンガリー]と呼ばれた瞬間、ムッとしてしまった 昔はエリザベータって呼んでくれたのに… 「なんで[ハンガリー]なのよ… どうして…こんなに変わってしまったのよ…」 「え…?」 キッとプロイセンを睨んむ 「昔はエリザベータって呼んでくれたじゃない!! どうして今ではハンガリーなのよ!!」 ただでさえ、男と女ということで離れたこの距離を… 「これ以上離れたくない…」 ボソッとつぶやいた。 [*前へ][次へ#] 11/14ページ [戻る] [TOPへ戻る] |